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第35話 優しい手

発砲音が聞こえ 男たちは 「うわぁ」 「あぁああ」 と悲鳴をあげていた 銃を持った人たちはマスクをつけていて誰が来たのかわからない 牢屋を開け 俺と早川は持ち上げられそのまま屋敷を出た 車の中で治療を受ける 「こんなことしかできなくてごめんね」 「あいつらは牢獄に入れるから」 とぶつぶつと声が聞こえたが痛みが辛すぎて気を失ってしまった 次に起きたのはなぜか見たことのある天井だった 「目覚めた?」 「いがらし…さん?」 「そうだよ、早く救いにいけなくてごめんね」 「は…早川は?」 「お友達も治療してもう大丈夫だからね、安心してまだ寝てるといいよ」 俺たちは五十嵐さんの連絡により動いてくれた警察の人に助けられ病院に運び込まれた。 「あ…うん」 と頭を優しい手が撫でる あぁ五十嵐さんの優しい手だ……早くすがりたい…

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