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第36話 友人と遊園地
今日は待ちに待った友達と初めてのお出かけ!!
まぁ友達と言っても高木や早川の友達だから俺の友達ではないけどちょっと楽しみにしてたのは事実だから~~
「成瀬!こっち!」
「あ!早川おはよー」
稼いだお金で少し遊べるのは嬉しい
だいたいいつも毎月の給料は
家賃代と学費などで消えるから
先月頑張った分だ!!
でもここか…
看板には大きく【薔薇園】
と書かれていた
そうここはあの小山さんが経営している
遊園地なのだ…
会いませんようにととにかく願うしかないよな
「成瀬、大丈夫か?どこか具合でも悪い?」
俺が目をぎゅーとつぶっていたのを高木に見られてしまった
「全然大丈夫だよ、今日は誘ってくれてありがとうね!!楽しみだよ」
「ちっなんであいつも来てるんだよ…」
「まぁ仕方ないじゃん、高木の気の利いたお誘いなんだし」
うわぁー…聞こえてるよ、まぁ確かにイツメンで普通来たいよな…
「成瀬、気にするな!」
「早川…」
拳を握りこちらを見つめる
「う…うん、ありがとう」
並び方は前に高木を含め3人で
後ろに早川と俺
早川いがいと優しい面あるな~~ちょっと助かるわ
それからお化け屋敷だったりジェットコースターだったりとまわって
「よっしゃー次はあれだ!!」
と指をさしたのは
「ええ!もう観覧車乗るの??」
「だいたいあれは最後に乗るものだろ…」
「別に2回乗ればよくね?」
「あぁまあいっか」
と列に並ぶ
観覧車…いい思い出がない…
小山さんに無理やり抱かれ、そのあとお持ち帰りされ気絶されている間にも何回も中だしを繰り返されたところだ…でもこの雰囲気壊したくないからな…
「成瀬、高いところ苦手?」
「あ…いや大丈夫だよ」
「この観覧車大きいからみんなで乗れるね!!」
「ちっこいつと乗るのかよ」
「ちょっとそれは言いすぎだろ」
「ごめんね」
「大丈夫だよ」
とかしか言えないよね!!
順番がきて観覧車に乗り込む
この揺れ方…気持ち悪い…
媚薬を盛られ散々犯されたこの揺れ方…
すごい体に残ってる…
「成瀬、気分悪い?」
「おい…まじかよ…吐くなよ」
「大丈夫」
「下までもう少しだからね」
と言われたものの気分が悪い…
どうしよ…ここで倒れたらもう一緒にいてくれないかも…
と不安な気持ちが込みあがる
観覧車は下に着き外に出て空気をすうと
少し体が楽になった
「大丈夫?」
「早川…水買ってくるから成瀬のこと見といて」
「わかった」
早川が優しく背中をさすってくれた。
誘拐事件から早川は俺のことをすごいやつと認めていて
成瀬が危ないめだったり具合悪いと傍にいてくれるようになった。
監視カメラ…遊園地の管理室
「うーんあれ、どう見てもオーナーの知り合いだと思うんだけど」
「え?どれ?」
「あそこ、男の子達で来てる集団」
「あ…本当だ、今日ってオーナー確か来てるよね、報告したら給料倍だっけ?」
「あーそんな話あったね」
「呼ぶ?」
「呼ぶかね」
と管理室からオーナーに電話が行き
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