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第45話 五十嵐さんと早川

「なんで俺のためにそこまで…」 「昔ね俺もあの人にすごいお世話になっちゃって全然恩返しできてないから今度一緒に考えよ!」 「はい!」 数週間前 遊園地から帰ってきた早川は全然成瀬から連絡が来なかったことに不思議に思い 自宅に見に行ったがやはり帰ってきてはいなかった あれ以来合い鍵を持っているので 出入りは自由だ とそこにこのアパートには不自然な黒塗りのベンツが止まった 降りてきたのはやはりスーツをビシッと着こなす男性だった 「かっけぇぇー」 と上から見惚れていると男性も上を見たので慌てて成瀬の家に入る 少ししてチャイムがなった 「で…でるのか?これは?」 「千鶴、いるだろ」 ヤバい鍵開いてるし… 「入るぞ」 と言い開けると 俺も固まるし 男性も固まった 「あっ間違えました」 と言いしめるだけど表札をちゃんと確認し またドアをあけた 「君、ここの成瀬千鶴知ってる??」 「えっと…はい…どちら様で?」 「あっ…俺は五十嵐だよ、千鶴と全然連絡が取れなくてさ家に押し掛けたんだけど」 「えっと成瀬はまだ帰ってなくて…あのいつから連絡って取れませんか?」 「んーと今日の朝からかな…そうだ君、高木のぼーやと千鶴と同じ制服着てるね、花山高校の子?」 「え…あっはい」 「学校には来てる?」 「いえ、来てないので家に来たんですけどいなくて…」 「え…学校にもいなくて家にもいないってなに!事件に巻き込まれてるんじゃないの?あの子そういうの多いから」 「あれ?五十嵐さん質問です」 「な…なにいきなり?」 「いきなりですみません、成瀬のことどこまで知ってる人なのかと思って」 「ちなみに俺は君のこと見たことあるよ」 「えっ!?」 「君この前千鶴と誘拐された早川君だよね?」 「え…じゃ成瀬歩夢も?」 「あ…うん」 「成瀬グループのことも?」 「うん…俺以外に知ってる人いたのかそれも驚いたな」 「いや…その誘拐事件の時にたまたま」 「あーなるほどー、なら話が早そうだな、最後に千鶴を見たのは」 「昨日友達と遊園地に遊びに行ったんですよ」 「昨日?昨日はいたの」 「はい、でも成瀬具合悪くなって一人で帰ったと思ってたんですけど…そこの遊園地あいつがいるとかで怖がってましたけど…」 「!?待ってその遊園地って薔薇園だったりする?」 「え!?そうです」 「あのくそヤローの仕業だ」 「誰か分かったんですか?」 「小山」 「成瀬の嫌いなやつだ」 「小山ならありえるな、監禁」 「監禁!!それってもう警察沙汰ですよね?すぐに電話しないと!!」 「待って」 「なんでですか!!」 「千鶴の身分がまずい、もし報道されたら…」 「え…」 「千鶴は成瀬グループの時期社長だし、体も売ってるもしマスコミに流されたら世の中の安定が不安定になる、成瀬グループって結構大きな会社だからさ」 「じゃどうしたら!!」 「俺に考えがあるからこの件については任せてくれないか?」 「わかりました」 と今に戻る 「そんなことが…本当に感謝しきれませんね、みなさんには」 「だから早く直せ」 「はい」

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