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第58話 タイピングバトル
「航平…俺はべつにいいよ、大丈夫だから」
というと
航平は
俺に抱き着き
「ごめん、守れなかった」
と
俺が守ってきたと思ってた、違った初めから航平に守られてきたのは俺だったんだ
二人は別々の部屋に通され
電話をかける
『忍武ごめん、守れなくて』
『俺も、俺のせいで…でも俺は航平をずっと影から応援してるから、もっと大人になってサポートもできるようになるから』
『うんありがとう、俺も強くなる、また会おうな』
『うん』
高木忍武とはいったんここでお別れだ
高校を卒業し綾瀬大学の情報学部に入学した
まずはここで学んで一人でも多くの味方をつけないと
3年生になり
3年生しか受けられない授業に参加していたが今目の前にいるのはどう見ても
年下な気がする
「すみません、ここは3年が受ける授業ですけど、君何年生かな?」
「あっここ座りますか?どうぞ」
と席を譲ってくれたがそういう問題じゃない
「お!五十嵐おっはよー」
「なにしてんの?」
とよく喋るメンバーが来た
結局前のほうに座るし…なんなんだよあいつ!!
授業が開始される
「えーみなさん今日はコミュニケーション能力の授業をしたいと思います!」
とベロ出してピースする不思議な先生がきた
前のほう、さっき年下みたいなやつのところA君にしよう、のほうからボキンと音が聞こえた
「あー今の音なんだろうね、こわいこわい」
A君が挙手をし「先生、まじめにやってくださいと」喋っていた
なんだあのA君…Aにしよう!!
「はいはーいでは、あっ自己紹介!先生の名前はね水谷柊でーす」
またもやピース
………沈黙………
「なかなかに手ごわいな君たちは、今日の授業名コミュニケーション身に着けようだよ!!このままじゃ授業できない!拍手とかなにかあってもいいんじゃないの??」
………沈黙………
Aなにか言ってやれ!!
となぜか俺はAの味方になってしまった
「おほん、そろそろ後が怖いので真面目に授業しようかなにぬねの!!」
シーン
「えー!ギャグ通じないの??つまらなこの教室!さっきの2年生の教室では盛り上がったのに!!」
「ギャグだったのか」
「面白い先生だね」
と喋り声が聞こえてきた
「やっとか!!」
生徒が挙手する
「素か思って驚きました」
「え?素だよ」
シーン
「うそうそ、素じゃない、みんな笑って!!」
はぁーと大きなため息が流れた
またAが発している
しかもA、携帯を弄ってる、あいつ授業中に…ってッ先生がきた
「こら!授業中に携帯弄るのやめなさい、取り上げます」
「じゃ真面目に授業してください柊先生」
そこは水谷先生だろ!!
「わかりました!授業開始します!今日はコミュニケーション能力引き上げということでまず、水谷式、タイピングバトル!!」
「なんだタイピングかよ…」
「って思ったそこのあなた!これは俺が考え出した究極な激ムズ、タイピングである!!
ってことでえーと赤コーナー花咲君、これに挑戦するのは誰かいる?」
「そこは指名しないのかよ…」
「五十嵐やれば?1年の時タイピング1位だったじゃんか」
「あーそうだな、やってみようかな」
挙手をする
「はいはい、君は?」
「五十嵐航平です」
「青コーナーは五十嵐君が挑戦してくれるそうです!!ちなみに花咲 君の黒歴史を変えた人はですね、授業ポイントを5倍にしちゃいます!!まぁ変えれるわけないけどねww」
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