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第63話 転校生

学校 「席つけ~日直挨拶!!」 「起立 礼 おはようございます 着席」 俺はぼーと外の景色を見てる 「今日は転校生紹介するからなー、村田利久くんだ」 転校生が教室に入り挨拶をする ちらっと俺も見るが背がとても低い…155cmあるか分かんない…。 それにどこか幼い感じ 「じゃ高木の隣空いてるからそこな」 と高木が手をあげる 「高木です、宜しく」 「宜しく」 村田利久はにこりと笑う HRが終わり村田の周りは人が集まる 「成瀬、俺今日教科書忘れたんだよね、見せてくれない?」 隣の席の早川が話かけてきた 「いいけど」 「成瀬?」 と村田がこちらをみた それに気がついた俺も村田を見て目が合う でも、何気なく高木達の会話に戻った それから何日か経ち 早川と教室を移動してる 「成瀬聞いた?」 「新人の話?」 「そう!あいつ先週入ってきたばかりなのにもう2位だぜ!!」 「驚きじゃね?」 「んーうん」 「全然驚いてないな…まぁお前はずっと1位だからな…」 「というか学校ではあまりそういう話するのやめよ」 「あ…ごめんごめん」 それを密かに後ろから聞いてる者がいた口元がゆるみ 「へぇーやっぱり」 昼休み 「あれ?成瀬くんは?早川くんいるのに」 「あっそーいえばいないな」 「てかいつから俺は成瀬とセットになったんだよ」 「成瀬ならたしか、購買行くとこ見たよ」 「ふーん、成瀬くんに避けられるのかと思っちゃった」 「それはないな、あいつ人に無関心なとこあるからな」 「たしかに、俺たちといる前は1人だったしな」 「うん」 「へぇーそうだったんだ」 ちょっと口元がニヤけた その瞬間を早川が見逃さなかった ご飯を食べ終わり雑談する 「ちょっと僕早く戻るね」 「おー」 だいたい1人で食べる場所と言ったら!! いた 「成瀬くん、こんなところにいたんだ」 パンをかじりながら階段の端に座っていた 「ん?」 「隣座ってもいい?」 「どーぞ」 「なんか避けられてるのかと思っちゃった」 「?なんで」 「僕が早川くんといるからさ」 「んー今日はひとりで食べたかっただけだからべつに」 「そーなんだ、ご飯それだけなの?」 「昼はこんなもんだと思ってる」 「ねぇ成瀬くん僕ね君のこと好き」 と耳元で囁いた。 「は?」 となんとも嫌そうな顔で答えた。 「そんな表情もかわいいんだ」 「かわいいって……俺男だけど」 「知ってるよ」 利久は顔を傾げにやっと笑っていた。 そのままキスをされた、ほんの一瞬だった。 「な……なにっ」 口元を手で覆いなんで? とびびる。 ゆっくり階段を降りてくる音が聞こえる。 「利久その子?」 階段上を見て問いかけてくる上級生の人と目があった。 そして首に腕をまわし、少し付き合ってと言われたので生徒会室まで連行された。

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