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第5話
「Goodboy 」
不意に頭を撫でながらそんな事を言われ、嬉しくなってしまう俺がいた
俺は慌てて頭に乗せてある手を振り払った
「やめろッ!何が目的だよ」
頭一つ分以上うえにある男の顔を睨みつけながらそう聞いた
「気に入ったから、連れて帰る」
男がそう言ったら周りにいる組員?のヤツらがざわつき始めた
何が気に入ったからだよ
「ふざけんな、大人しく連れてかれるわけねぇだろ」
「反抗的な態度も良いけど、拒否権ないから」
拒否権がねぇとかふざけた事抜かしやがって、なんで俺がこんな奴のものにならないとなんだよ
「青井!!早く逃げろ!」
「俺らのことはいいから!」
「早く!!」
声が聞こえて後ろを振り返ると佐々木と竹内、普段は大声を出さない相川も叫んでいた
「うっせぇな…おい、先あいつら連れてけ」
男の一言で数人が動き出してボロボロの3人を引きずるようにして連れて行った
思わぬ出来事に俺は3人の声も頭に入ってこなくてただ見ることしか出来なかった
頭が働き出した時には3人が車に乗せられていた
「ッ!…あいつらをどーするつもりだよ!」
シワ1つない男のスーツの胸ぐらを掴んで叫んだ
「どーもしないよ…遥輝が大人しく付いて来たら、、ね?」
「………わかった、ほんとにあいつらには何もしねぇんだよな?」
口だけではなんでも言えるし、さっき会った名前も知らない男の事を完全に信じれるわけがねぇ
「しないよ、3人は手当だけして明日には帰す」
”3人は”この3人に俺は含まれてない、3人にもNormalだって嘘ついてたのが知られたし、アイツらは俺が嘘ついてた事どう思ったんだろうな
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