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第7話
長い廊下をぬけて部屋に入るとバカ広いリビングがあった
「じゃ、座って軽く自己紹介な」
俺にまた高そうなソファに座るように言って男もジャケットを脱ぎワイシャツ姿で座った
今度はCommandを出されてないから逆らうことは出来るが、3人が無事に帰されているであろう明日までは大人しく言うこと聞くことにする
「俺は高峯 壱誠 、気づいてると思うけど高峯組の組長やってて他にも色々とやってる。歳は今年34になる、次遥輝の番」
高峯組の組長……やっぱヤクザか
「……俺は青井遥輝、高2の16歳」
俺は名前と年齢の最低限の事だけを高峯に伝えた
「北稜 学園2年A組 母親と二人暮しで喫茶店でバイトをしている…で合ってる?」
「……は?」
なんでコイツ会ったばっかりの俺のそんな情報知ってるんだよ、調べた?ヤクザならそんなの簡単にできるよな…名前教えただけで学校名、しかもクラスとかまで知られるとか普通ありえねぇだろ
「軽く調べさせた、自己紹介も軽くやったし怪我の手当するぞ、多分もう来る頃だし」
「俺も自己紹介する必要なかったじゃねぇかよ、てか来るって誰が…」
その時、訪問者が来たことを知らせる音が鳴った
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