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第30話
恥ずかしそうに前を手で隠そうとするが、余計に煽ってしまうことになる。
「自分の手で握ってみて。ああ、輝、最高に可愛い」
もうすでに輝のモノは天を向き、先走りで先端が濡れていた。
命じられて、輝はおずおずと自身に細い指を絡ませた。
「んっ、んっ……」
一度擦ってしまうと、快楽を求めて止まらなくなってしまっているようだ。一心不乱に自慰をする輝を見て、ごくりと唾を飲み込む。
「輝……っ」
「あっ……侑ゥ……」
とろん、とした瞳が侑一に向けられる。
「俺に、触って欲しいか……?」
輝が小さく頷くのを見て、すぐに輝の指の上に自分の掌を重ねる。
びくん、と輝の体が跳ねた。
輝の手ごと上下に擦ると、先走りがぬちゃぬちゃと卑猥な音を立てる。
「あっ、あぁっ、くるっ。も、もたな……」
「いいよ、出して」
この痴態を目にしているのは自分だけだと言う仄暗い優越感が背筋を駆け上る。
「んっ……ン」
小さく体を震わせて、輝は手のひらに精を吐き出した。
舐めたい欲求を抑え込み、ティッシュで輝の手を拭いてやる。
「キス、してもいいか?」
「いいよ……」
侑一に全てを預けるように、目を瞑る輝が愛しくて仕方がない。
そっと唇を重ねる。
柔らかく、温かな感触に、ときめきを抑えられない。無我夢中で、何度も何度も唇を押し付けてしまう。
「……ぁ、ゆ、う」
内腿に押し付けられた侑一の硬くなったモノに気づいたのか、そっと輝がそこに触れてくる。
「ッ……輝、お前に触られると我慢できなくなるから……」
「我慢しないで……。侑と一緒がいい」
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