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第10話

 だが修斗は未だに指の腹で薙の入口付近を擦るだけで、なかなか中に指を入れる気配がなかった。 「修……斗……ダメぇ……」 と薙は涙目になって甘い声を上げながら修斗のことを見つめる。 「まったく……俺の指に、お尻擦りつけてきて……。 やっぱり、薙はそういう所、素質ありありって感じだったんだね。 で、本当に、もう指でも欲しいの?」  そう言われ薙は涙目のまま頭を二回程頷かせる。 「そう……じゃあ、もっと……言葉でおねだりしてみて。 あ、そうそう体でもね。 そしたら、薙の今の望み叶えて上げてもいいかなぁ?」  そんな意地悪なセリフ、一人でシている時に想像もしたこともなかった。 だから今の薙は嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちが渦巻いているのかもしれない。 「え? うん……だから……ん……修斗……お願い……ちゃんと……僕の中に……修斗の長くて綺麗な指……入れてよ……」  そう今度は意識して腰をくねらせてまで修斗にお願いする薙。 「じゃあ、俺にどんなことされてもいい?」 「修斗なら……いい……」  その薙の言葉に修斗は嬉しそうな表情を見せると、修斗は薙の双丘の間に手を置き少し入口部分を広げる。 そして中指の先だけを薙の中へと入れるのだ。 「ん! ……はぁ……」 「まだ……中指の先しか入れてないよ。 ってか……もう、締め付けちゃうの? まだまだ、これからなんだけどなぁ」  そう言いながら修斗は薙の中に入れている中指を出したり入れたりを繰り返す。 「ん……やぁ……修斗……た、足りないよ……」 「最初だからね……ゆっくりやらせてよ。 本当はもっと準備してからやりたかったんだけどね。 玩具とか……お腹の中綺麗にする液体とか使ってね。 だけど、今日はいきなりだったから、そんな準備してなかったからさ……とりあえず、ゆっくりとじっくりとやらせてもらうよ。 ま、薙の場合、自分でやっていた位だから、いきなり俺の挿れても平気そうだけどね」

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