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第6話

『姉さん、これあげる』 「わぁ、綺麗!!  美玲が作ったの」 美玲は手先が、器用だった ので、花で冠を作った。 『姉さんも、良くなったら  お外で遊ぼうね』 『美玲、起きろ、美玲』 『ねえ、さん?』 『何を寝ぼけている。   私だ』 目を覚ますと、剛が目の前 にいた。 『あっ、お帰りなさい』 『あぁ、ただいま。  私が来るまでは、起きていろ』 『はい。すみません』 剛は、少し怒っている口調 だった。 『美玲、私が憎いか』 『えっ』 急にそう言われので、美玲は 驚いた。 『憎いかと聞いている』 美玲は分からなかった。 本当は嫌なはずなのに 嫌悪感は全く感じなかった。 だけど・・・ 『分かりません』 『・・そうか』 そういうと剛は部屋から 出ていった。 (何で、あんな事聞いたんだろう) 美玲は不思議に思った。

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