4 / 100

第3-1話VSスライム

 四肢をしっかりと捕えてすぐ、スライムは新たな触手を生やしてグリオスの肌を嬲る。  柔らかな先端にねっとりとした体液を滴らせ、擦り付けるようにグリオスの体へと塗りたくっていく。その粘った感触はくすぐったさだけでなく、体の奥に妙な熱を湧き上がらせ、力と理性を壊しにかかる。 「あっ……ぅぅ……や、やめ、ろ……は、ぅ……ッ……」  襟元から入り込んだ触手は直にグリオスの胸を触り、器用に先端で円を描きながら戯れる。腰に巻き付いた触手は衣服にたっぷりと体液をかけて、布地の下までベタベタにしてしまう。  グリグリと触手を股間に押し当てるように弄られ、その感触にグリオスが喘ぐ。  次第に体から力が抜け、触手の先が服の下へ潜り込み、グリオスの敏感な所を苛めてくる。胸の突起は起立し、下半身は欲情の証を立ててくる。  思わず目を閉じてしまうが、全身の至る所を這う触手の動きに感じてしまい、グリオスは呑まれそうになってしまう。  慌てて首を振って理性を立て直すと、グリオスはエルジュに目を向ける。  その顔はいつになく輝き、頬は赤く色づき、ハァ……と熱いため息を吐き出していた。 「グリオスばっかりズルいな……オレも混ぜてよ」  エルジュは無防備なまま近づき、グリオスへ色めいた視線を絡めてくる。  スライムの触手がエルジュを捕えようと近づき――にゅるり。  ねっとりと半透明の触手が腕に絡まった瞬間、「あは……っ」とエルジュが艶やかに笑った。

ともだちにシェアしよう!