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第3-2話VSスライム

「ぬるぬるしてキモチいいね……グリオスはどう? 体中撫で回されて、うらやましい……ねぇ、今の気持ち教えてよ? どこが一番キモチいい? やめろって言いながら、顔、緩んじゃってるよ?」  一本、また一本と触手に捕らわれ、体液塗れになりながら、エルジュはグリオスの前まで歩み寄る。  そして両手を伸ばしてグリオスの頬を挟み、先に堕ちそうになっている顔を眺めてきた。 「助けて欲しい? それともこのまま楽しむ? ……オレの言うこと聞いてくれるなら助けてあげるけど」 「あっ……ぅ、ぅぅ……な、何を、聞けばいいんだ……っ?」 「スライムにどう弄られて、どう感じてるか、声に出して教えてよ。そしたら中に挿れられる前に助けてあげる」  ――最悪だ。  もうエルジュの頭の中は、己の快楽のことでいっぱいだとグリオスは悟る。  完全にスライムに犯され尽くされてしまうか、恥辱に耐えながら助けを請うか。  どちらの道もロクなものではない。  しかし力が抜けた体で抗うことはできず、この二択しか道はない。  スライムは待ってはくれない。新たな獲物であるエルジュを堪能するため、先に捕えたグリオスを確実に手に入れようと動き出す。  卵を宿主の体内に産み付けるため、捕えた宿主を快楽漬けにして抵抗する力を奪い、巣穴へ引きずり込んでじっくりと性交を行い、確実に孕ませる――それがスライムの生態。  薄れゆく理性の中、必死にグリオスは頭を働かせ――。

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