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第5-2話いつも食べるのは勇者

 下穿きを素早く下ろし、エルジュはずっと昂ったままだった熱棒をグリオスのぬかるんだ孔へ埋める。  引っかかることなくエルジュはグリオスに繋がり、最奥までみっちりと埋まる。  ググッ、と行き止まりを押した途端、グリオスの肉壁が激しく締まり、脈打った。 「はぁぁぁぁぁ……ッッ! ぁ、ぁぁ……っ……ぐぅ、ン……っ、あぁ……っ」  大きな快楽の高波に、グリオスは一瞬ににして呑み込まれる。  体の最深が快感に犯され、どこまでも堕ちていく。そこへ止まることなくエルジュが腰を振り、新たな刺激を与えてくる。  勇者らしからぬ無礼も、軽率な行動も、何もかもがグリオスには腹立たしい。  なのにこうなってしまうと、エルジュへの反発も怒りも棚に上げてしまい、ただ快楽を貪るだけの獣と化してしまう。  こんなことは初めてではない。  いつの間にか性に貪欲になってしまったエルジュを魔物から庇う度に、グリオスが餌食となり、助けてもらった礼を貰うとこうしてエルジュにヤられてしまう。  よがることしかできないグリオスの耳元でエルジュが囁く。 「グリオスの中、すっごいキュウキュウ締めてくるよ……っ、悦んでる……もしかして、こうなりたくてわざとオレを庇ってない? キモチいいこと、したいもんねぇ……っ」 「ち、ちがう……っ、おれは……ハッ、あぁ……や、ぁ……んン――……っ」 「取り繕わなくていいから。腰振りながら違うって言われても、全然説得力ないよ……あー、ぬめぬめしてサイコー……さ、一番奥に、熱いの注いであげる……ほら……ッ」  グリオスの腰を強く掴み、激しく中を攻めて間もなく、エルジュは言葉通りに昂りを奥へ押し当てながら快楽に爆ぜる。  じんわりと下半身へ広がる熱に、思わずグリオスは感じ入り、吐息を漏らした。

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