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第6-2話説教までがワンセット
「あんなにヨガってキモチ良さそうにしてるのに?」
「違う! あれは喘がされているだけだ! 心は気持ち悪くて死にたくなるほどなんだからな!」
「ウソだぁ。オレ相手じゃなくても、キモチ良くなりたがって腰揺らしてるのに。いい加減、キモチ良いの大好きでハマってるって認めちゃえばいいのに」
腹の底からグリオスが本音を吐き出して伝えても、エルジュは軽く笑い飛ばしてしまう。
そして色めいた視線をグリオスへ向ける。
「体がもっとシたがってるなら、喜んで相手になるよ? いつもオレが清めてあげているんだもの。魔物でおかしくなっていない時にしても、充分にキモチ良くなれると思うから……」
不意に首を伸ばされ、グリオスの唇がエルジュにつまみ食いされる。
舌が唇を割って入り込んでくるよりも先に、グリオスはドンッとエルジュを突き飛ばしてベッドに倒した。
「ふざけるな! お前とヤるのは応急処置だ。人外な底なしの性欲と下半身の機能を持つお前だけが、魔物のせいで異常な催淫状態にかかった体に付き合うことができるから……そうでなければ、誰がお前とヤるものか!」
「ええー……オレはいつでもグリオスとやりたいのにー。ほら、今のキスでもう勃っちゃったし、先っちょだけでも構って。お願いだから」
「お前がそれだけで満足できるワケがないだろうが! 呼び水になって一晩中ヤりまくるだろ……っ」
「そんなことないって。いい子にするから。な? 座って抱っこしながらヤるの、しよ? オレがグリオスを後ろから抱き込んで、先っちょだけ入るようにグポグポしてあげるから」
「俺が足掻けない体位じゃないか! ヤり始めたら最後、お前の都合で延々と止まらなくなる展開しかない。問題外だ!」
グリオスは思いっきり怒鳴った後、自分のベッドに横たわり、エルジュに背を向けてン無理に入る。
話にならない。無視して寝るに限る。
後ろで「えー、意地悪ー」と文句を垂れるエルジュへ、グリオスは「諦めて寝ろ」と突き放して目を閉じた。
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