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第11-1話ゴブリンに見せつけながら
……何を言っているんだ、この淫乱勇者は。
ゴブリンの妙薬によって朦朧としながらも、グリオスは突飛なエルジュの発言に目を白黒させる。
さすがにこの時ばかりは理性が戻ってきた。だが、
「ほら、オレの手の動きに合わせて君らも扱いてみてよ。キモチ良いと思うよ? 自分でやる時と違う動きってだけでも新鮮で刺激的だから」
エルジュの手が前に回され、昂ってしまったものを握ってゆっくりと上下に扱き始め、グリオスは弾かれたように首を振り乱してしまう。
「やめ、ろ……っ、こ、こんなことで、イキたくな――」
「イかないと、ずーっとカラダがおかしいままだよ? それともオレ以外のものが欲しい? この中に……」
緩やかな扱きを止めずに、エルジュは空いている手でグリオスの下腹にそっと触れる。
何度も教え込まれ、その味を覚えてしまったグリオスの体の奥が脈打つ。
どれだけ長く交わっても衰えず、魔物のせいで淫らになり続ける体が欲するままに寄り添い続けてくれる淫棒――思い出すだけでグリオスの頭が甘く痺れた。
わずかに首をひねり、グリオスはエルジュを見つめながら掠れ声で囁く。
「……嫌、だ……お前で、いい……」
「オレがいい、じゃないの?」
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