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第18-2話北の森の正体
今自分たちを襲っているのはこの森一帯の大きさ。特大のローパーだ。いくらエルジュが無敵でも、捕らわれ、体液を口にしたら最後、逃げ出すことは不可能だろうとグリオスは考えてしまう。
一瞬グリオスの脳裏に二人とも触手に捕らわれ、互いに目の前でおびただしい快楽に犯され続ける相手を眺めながら、命尽きるまで喘ぎ続ける光景がよぎる。
きっと一人で悶え続けるよりも快感なのだろう。考えるだけでグリオスの体の奥が疼き、小さな脈動が生まれる。もう淫らなことを考えるだけで、甘い絶頂を覚えてしまう体に成り果てていた。
このまま理性も、人としての尊厳も、エルジュを守ってやりたいと望む想いも、何もかも捨ててしまえば、人相手では味わえない暴力的な快感に堕とされ、幸せすら覚えてしまうのだろう。
靄がかる頭でグリオスがそう思っていると、触手は衣服を破り始め、露わになった胸や股間を嬲ってくる。そしてもどかしさで気が狂いそうな後孔へも触手は伸び、口に放った芳醇な体液をかけ、塗り込んでくる。
「あぁぁ……ッ……は、はやく……ぅぅ……」
思わず強請りかけてグリオスは唇を硬く閉じ、首を横に振る。
そしてエルジュに目を合わせ、必死の思いで口を開いた。
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