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第38-1話降ってきた勇者

「今の告白、現実でもちゃんと聞いたから! もうグリオスがオレのこと好きってバレバレだから! だからいい加減に諦めてオレに直接言ってよ! オレのこと好きだって、愛してるって。さあ、遠慮なく!」 「バ、バカっ、今はそれどころじゃないだろ! しかも外から起こすんじゃなかったのか? 夢の中にどうやって入った? 夢の中のほうがインキュバスは強いんだぞ! 前みたいに外から俺を起こせば良かっただろ」 「えっ、魔王の城のど真ん中で連続絶頂迎えながら、オレのこと好き好き言わせたほうが良かったの? しまったなあ……てっきり極上の宿で数日がかりで言わせたほうが好みだとばかり思ったよ……」 「どっちもやめてくれ! そんなに聞きたいなら、その、後で言ってやるから……」 「そんなこと言って、恥ずかしいからってうやむやにされそうなんだよなあ。だからさ、今すぐ言って。オレのことが好きって。ちょうど証人もいることだし」 「インキュバスと魔王を証人にするなぁぁぁぁっ! しかも相手はまぐわってる状態だぞ! 証人が欲しいなら、せめて教会に行ってくれ。神父様なら聞いてくれるだろ」

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