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第41-1話貪り合う中で

 グッ、とグリオスの後孔にエルジュの昂った先端が浅く埋まる。 「……ッ……ぁ、ぁ……」  入口を軽く抉られただけでグリオスの全身が大きく跳ね、体の奥まで強い脈動を覚える。  思わず首を逸らして顎を上に向けてしまう。これでエルジュのすべてを中に収めてしまったらと思うだけで、グリオスの口は緩み、まったく鎮まる気配のない快楽の波に理性が壊される。  それでも心から受け入れ切れなくて、グリオスは震えながら顎を引き、潤んだ目でエルジュを見上げる。 「やっ、ぱり……駄目だ……っ。もしインキュバスの言う通り、俺と交わって、お前に魔の種が移ってしまったら――」 「その時はその時。オレはグリオスと一緒なら、それでいいからさ……でも大丈夫。オレに全部委ねて。ずっとガマンしてたもの、オレにぶつけてよ……」  そっとグリオスの頭を撫でた後、突き立てた昂りを中へと押し込み、エルジュが深々と繋がっていく。  少し奥へ進むだけで大きな疼きが沸き上がり、大きく膨れ上がり――グチュウッ、と最奥を貫いた瞬間、グリオスの意識が弾け飛んだ。 「はぁぁぁァァ――……ッッ! あっ、ぁ、ぁ、ンっ、ぅ、ぁぁ――」

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