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第83話 那津

男とはじめてセックスするともちゃんに、 自分がリードしなきゃって思ってた。 面倒だと思われないように。 呆れられないように。 でもそんな自分の心配をよそに、 ともちゃんはずいぶん好き勝手にオレの身体を愉しそうに触って、 気づけば2度もイかされた。 正直、前を触らないでスることだってできたのに、 触るどころか口で・・・咥えたりなんかしちゃうんだから。 びっくりして・・・そしてちょっと感動。 このヒトはホントに本気で真っすぐオレを見て、 男のオレで欲情してくれてるんだってちゃんとわかるから。 久しぶりの人肌を感じて、 オレは明らかにいつもより感じてることは自覚している。 なにより、相手はともちゃんだと思えば、 どうしたって緊張して、いつもの調子ってわけにはいかなかった。 ともちゃんは服を着たままで好きになって 服を着たオレを好きになってくれた、たぶんはじめてのヒトだから。 「こんな感じちゃって大丈夫?」 立て続けにイかされて全身がアツいし頭もクラクラする。 もう身体に力なんて入らなくて、意識がどっかおかしくなってるオレを見て、 満足気に笑いながらオレを見つめるともちゃんを、 オレは憎めないどころかますます好きになっちゃった気がしてる。 「コレ、触りながらシたらどーなんの?」 「・・っ・・ぇ・・」 膨らんだままでふるふるしてるソレを視線だけで見つめて、 明らかにともちゃんは、優しい目つきだけではなくなっている。 あんな激しいともちゃんを見せつけられたあとで、 ともちゃんの未知への興味は正直、ちょっと怖い。 「ま・・待って・・」 始まった途端、あれだけいろいろされたあとで、 いまの容赦ない目つきは怖さと不安をかきたてる。 そのくせ厄介なことに、 それと同じだけ期待が混ざってドキドキが止まらない。 「出ちゃっても終わらせなきゃいーだろ」 「ちょ・・・っなに言って・・っ・・」 ゴクリと唾を飲むのと同時にともちゃんが唇を塞ぐ。 そうして塞いだと同時に、まるで いままでの全部が前振りだったみたいな、そんな腰の振り方をして・・・ オクまでガンガンに突かれた・・・ 「んぅっ、ん、っ、・・っぅんやぁ・・っぁあんぅ、っんぁあ・・・・」 上も下も満たされて、 おまけに頭ん中ではソコを触られちゃうのかなっていう期待もあって、 それは幸せで切なくて、 気持ちよすぎてもういろいろぐちゃぐちゃだ。 唇が離れてともちゃんが腰を持ち上げるようにすると、 さらにオクに当たる。 ともちゃんがすごいのか、オレがわかりやすいのか、 しっかりソコに当たるように、 ナカ全体を擦るように出し挿れされたらもうムリ。 「ぁあっ・・めっ、だめっ・・・んぁあ・っぅう・・・」 おまけに触られてないソコが、 まるでともちゃんの手を待ちわびて、 もう触られてるみたいにビクビクして明らかに勝手に感じちゃっている。 ああもうだめ・・・ あっという間に頭ん中は真っ白になる。 忘れたくない。 今日のこと。 そう思うのに・・・ 「ぁあんっ、っあ、あ・もっ・・ちゃっ・・・ぅあ・・っぅんんーー・・」 たぶんムリだ・・・ どうなってるかわからないけどきっと、 身体がやたらとビクビク跳ねてもう声すら出なくて、 さわられていないその先っぽから白い液体が溢れると一瞬、 意識が遠くなった。 「ひゃぁあ!・・っぁあっあ、あぅ、・・っ・・・」 と思ったらともちゃんは、信じられないことにさらに腰を振って、 入り口からオクまでを、あえて変わらないスピードで擦りだすから、 意識を手離すどころか感覚がさらに敏感になって全身に響く。 「なんかすげ、、、ナ カ痙攣してる」 「っ、っ・・ぁあ、っぁあ、あ、っ・・・も・・っ・・だめぇ・・っ・・・」 イってる最中に好き勝手揺らされると、 過ぎる快感に涙が溢れて声も止まらなくなった。 「まっ・・ぁあ、あ、っ・・やっぁって・・・やめ・・っぁあ・・」 震える全身を押さえつけられて執拗にソコを擦られる。 それは苦しくて止めて欲しい反面、 身体は明らかにともちゃんのくれる快感を追い続けて、 もうずっと脳みそがイきっぱなし状態だ。 しばらく朦朧としながらやたらとだらしなく、 喘いでいた気がする・・・

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