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第85話 那津

おまけに・・・ 「んっぁああんぅーー・・・っ・・・・・」 もうイきたくないのに・・・イっちゃう。 どこか無理やりイかされて、 なんにもコントロールができなくて気が変になる。 「ぁあもぅ・・っ・・・も・・・んぁっ・・・」 涙腺が緩んで、声も涙もただ溢れてとまらない。 「可愛い那津」 苦しむオレに、ともちゃんだけが満足そうに笑う。 「あ・・た、ま・・・おあしくあ・・るぅっ、っ・・」 「いいぞ。おかしくなってろ」 ナカでイくのはソコの震えが止まらなくなってしまうから、 ただでさえ終わりが見えにくいのに、 こんなに連続でヤられちゃったらもうずっとイきっぱになってしまう。 喘いでる声もなんだか意味が分からないし、 というよりもう自分が・・・ 「んぁあん・・・んぅう・・ーー・・・ーー・・っ・・」 ・・・自分じゃなくなっちゃったみたいだ・・・ 「ぁあ・・っもぅ・・ゃあ・・・っぁ・・ぁあ・・・・」 もう半分泣いている。 イきすぎて、なんだか心もとない気持ちになって、 目の前の、揺れる前髪の奥に見える、 強いヒカリを感じるその瞳を、ぼんやりする中で見つめた。 厄介なことにそこには強いヒカリだけでなく、 どこか優しいヒカリも見えた気がして、 揺らされながらカラダはキュンっとしてもう・・・たまんない。 「ぁあっあ、あっ・・・も・・・こわ・・っ・・・怖いっ・・・」 「なにが怖い?」 「ぁあっ・・ともちゃぁ・・っ・・・」 力の入らない身体は、なにかをともちゃんに訴える。 すると腰を揺らしながらともちゃんは、 まるで全部わかってるみたいな顔をして、視線をそらさずに優しく笑う。 「ならつかまってろ」 結局、動きを止めたりしないでオレの手を引く。 オレは怖さを与えてる元凶にしがみつくと、 そのあったかい肌に安堵しながらも 結局ともちゃんはまたオレの身体を揺らし続けるから、 止まらず声をあげ続けるしかできない。 「怖くねーからもっと感じろ」 「んぅうぁあっ・・っ、っ・・・っーーーっ・・・・」 しがみついた結果、さらにオクに深く突かれることになると、 もう泣きながらイくしかなくなる。 気持ち良さが頂点になって全身がビクビク小刻みに揺れるたび、 ソコからともちゃんが抜けそうになるのを、 ともちゃんが押さえつけて抜けないようにするから、 休むことなく強い快楽に流されるしか出来なくなる。 「はぁ、、那津、、、俺も一回イかせて」 ともちゃんの声が遠くの方でうっすら聞こえて 恐ろしさに首を振る。 「んぁああっ、っ・・ぁあ、、あっ・・んくぅ・・・っ・・・」 そんなの・・・こんな状態で・・・ やめてやめてやめて・・・ 「んゃぁんぅうっーーっ・・・んん・・っ・・・・・・」 ともちゃんがナカでドクドクする。 当然、それにつられてオレもイっちゃう。 薄いゴム越しにその液体がナカに溢れるのを感じると、 イった瞬間、またイく。 声も出せなくて、もう本当にイきながら死んじゃうんじゃないかって 一瞬、思った。 いい加減、もう終わるのかなと思ったらまだ終わらない。 簡単に身体をひっくり返されて、ともちゃんは腰を高く上げさせた。 「んぅぅーー・・・っ・・」 ともちゃんがあっさり挿いってくると唸るような声が出た。 この体勢はヤバいヤツ。 どうがんばってもオクまでキちゃうから。 「これだめっ、っ・・ぁあ、あっ・・」 腰を高く上げさせられて、後ろからともちゃんが ずいぶんと好き勝手に身体を揺らす。 だめ。 またイっちゃう。きっとすぐに。 正面から抱き合う格好でもう何度もイかされてても、 この体勢はそれとは違う刺激が来ちゃうから。 「はなて・・んぁっ、っぁあっ・・んぅ・・」 オレばっかイかされる・・・ 「だめっんっん、っ・・めだめっぇぁあーーっぁああ・・・ーー・・っ・・・」 見えないともちゃんがはぁっと息を吐くのが聞こえる。 「すげーね那津」 ビクつく背中にキスをされるとまた、ビクンと身体が跳ねた。

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