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第86話 那津

一瞬だけ止まって、またすぐに腰を振りだすともちゃん。 オレの一度、白い液体を吐き出したソコはまた膨らみを取り戻して、 ともちゃんの動きに合わせて激しく揺れている。 「ダメじゃなくて気持ちぃだろ」 「ぁあっ・・っ・・も・・っ・・・ゃあっ・・」 「ホントのこと言って那津」 「あ、あっ・・き・・もちっ・・き もちぃぃっ・・・んん・・っから・・もぅやだぁ・・っ・・・・」 「すげー可愛い那津」 ともちゃんはオレが気持ちぃって言うまで・・・いや、言っても。 嬉しそうにそんなことを言って腰を振り続ける。 だからぜんぶがややこしい。 だってもうホントに辛いんだけど、 同じくらいホントに・・・気持ちが良いから。 ともちゃんの愉しそうな、嬉しそうな言葉たちが、 オレだって嬉しいから。 抱き合っても埋まらないモノってある。 そういうモノをオレはずっと、男同士だからだって思ってきた。 でもきっとたぶん、そうじゃない。 ただ、好きなヒトじゃなかったからだ。 抱き合ってきた相手が オレが好きで、オレを好きでいてくれる、そういうヒトじゃなかったから。 「っぁあ・・って・・・も・・・」 「ウソ。もっとして欲 しいだろ」 だからもうムリだよ・・・ と。 言えないのは・・・ 「好きだよ那津」 ズルい。 ズルすぎて・・・ 「ともちゃ・あ、あっ・・す・、っき・・っ・・らぃすきっ・・・・・」 ともちゃんの顔が見えない中、それでも届いてほしくて、 ケツを突き出したその格好で懸命に声をあげた。 ーーー・・・ 「もっ・・むり・・っ・・ホン・・と・・っ・・っ、っ・・」 さっきまで四つん這いでオクを突かれて、 枕に頭をこすりつけてた気がするのに。 気づけばいまは、目の前にともちゃんのカオが揺れている。 「大丈夫。まだちゃんと話せてる」 なんだよそれ・・意味わかんない・・・と、言いたくても言えない。 「っんぁあ、あ、っ・・めっ・・、っ、てばぁっ・・っ、あ、あ・・」 ちゃんと話せてないってば・・・と、言いたいけれどやっぱり言えない。 言わせてくれないのだ。 「気持ちぃ?那津」 「っ、っ・・っ・・も・・っち・・っ・・きもち・・っからも・・・」 なんだろう。 苦しいけど、ともちゃんに気持ちがいいかを聞かれるとキュンとする。 キュンとしてそれが全身に溢れて、なぜだか泣きたくなって、 ソコがキュウとしてしまう。 「もぅや・っ・・も・・っ・・へん・・なっちゃ・・・っ・・」 「ヘンになっていい。那津」 「ぅうっ・・っ・・」 「泣いてもいい。でも泣いても止めない」 なんだよもう・・・と、声にならない声で言う。 もうどれくらい繋がったままなのかわからない。 もうずっとともちゃんが、オレのナカにいる・・・ 「っぁあ、・・っ・・それゃっ・・・やだっ・・っぁ・・」 また。 ともちゃんは萎える気配のないともちゃんを使って、 オレのナカの全体を入り口からオクまでゆったり動く。 こんな風にゆっくり執拗に、 しかもどこか中途半端に刺激を繰り返えされるのはたまらない。 ともちゃんのカタチ・・・それは太さやカタさや長さなんかを・・・ そうして、 ナカの薄い粘膜が、ともちゃんを咥えこんでるカラダの感覚を・・・ まるで、しっかり覚えさせられてるようなカンカク。 そんなトコロにおっきなともちゃんを咥えて悦ぶカラダを、 その鮮明さを全身に刻みつけられて、 もうそれがないと生きていけなくなってしまいそうな感覚が、 オレのぜんぶを飲み込んでいく。 「はぁ・・っあ・・っ・・ぁあんっ・・」 どっかからなにかがせり上がってきて全身が痺れる。 たまらなくて身体はくねって、けれどもその快感は止まらない。 「これや・・っぁ、っん・・ゃだぁっ・・・っ・・」 中途半端な刺激に、散々イってる身体でも、 もっと欲しいと求めだしてどうにもならなくなる。 どうせならガンガン突 いてくれた方がまだいい。 ゆったり動かれると ナカのぜんぶでともちゃんを感じて、欲しがってしまうから。

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