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砂都−1−
魔物を倒してから約2時間、やっとのことでザバームに着いた。街の中は水路が通っていて、作物を育てたり、生活用水に使われているようだった。
街の人たちはみな、口元まで布で覆われていて目元しか見えなかった。キーパーのゴルに会う前に、宿屋で体を少し休めることにした。
灼熱の中を長時間歩いてきたので、ローブの中は汗びっしょりだった。クリスは先に汗を流して、体を拭いていた。濡れた髪をかきあげる姿に思わず体が反応してしまい、急いでシャワーを浴びにいった。
シャワーを出ても膨らんだ熱が収まらず、なかなか部屋に戻れないでいるとクリスが様子を見に来た。
「何してるんだ?」
クリスにバレないように背中を向けた。
「な、何でもないです···」
「じゃあなんで後ろを向いてる?」
「···」
黙っていると、クリスが肩を掴んで振り向かせた。
視線が下に動いてクリスは微笑んだ。
「何に興奮したんだ?」
「教えません···」
「教えてくれないなら触らないぞ」
クリスの手が背中を滑った。
「声を出したらケイの負けだ」
そう言うと、両手が胸に伸びて硬い粒を弾いた。
声が出そうになるのを手で抑えた。
「意外としぶといな」
クリスの舌が首筋を上下して体の力が抜けた。
舌が粒を濡らすと、声が漏れた。
「俺の勝ちだな」
クリスの人差し指が塊の先端に触れた。
「濡れてるぞ」
指を離すと蜜が糸を引いていた。
「どうしてほしい?」
耳元で低い声が響いた。
「知ってるくせに···」
「ケイの口から聞きたい」
「···舐めてほしいです」
クリスは跪いて、僕の熱を貪った。舌が蜜を絡め取り、口の中で唾液と混ざり合った。気持ちよすぎて
立っているのがやっとだった。
「まだこれからだ」
そう言って、クリスは指で後ろを弄り始めた。
待っていたかのように穴は太い指をどんどん飲み
込んで抜かれそうになると吸い付いた。
「エロいな···俺のも舐めてくれるか?」
クリスのを舐めているときも、指は抜き差しされていて口に上手く力が入らなかった。
「おいで」
手を引かれてベッドに移動した。仰向けに寝ると、クリスが後ろに硬いものを当てた。ひと呼吸おいて熱が体の中に入ってきた。
「クリス···」
「痛いか?」
首を横に振って、キスをした。
「奥まで来て···」
「分かった」
キスをしたままクリスは腰を動かして、熱が一番
深いところまできて溢れ出した。欠けてるピースが
ぴったりはまったような感覚は初めてだった。
「ケイ、大丈夫か?」
「大丈夫です」
立とうとした足が言うことを聞かなかった。
「大丈夫じゃないだろ」
クリスはそう言うと、僕を抱きかかえてお風呂場に連れて行った。
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