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7.テストの結果(2)
「今日は、お仕事が終わるの早かったんだね」
「うん。早くミオの顔を見たくて、急いで仕事を終わらせてきたよ」
「ほんと? 嬉しいな」
ミオは頬をほんのり紅く染めてはにかんだ。
うーん、かわいい。
男の子だけど女顔の美少年。その美少年の、可憐 な微笑みに胸がときめいてしまった自分がいる。
やはり俺はショタコンなのだろうか?
「そうそう、今日はおみやげを買ってきたんだ」
「おみやげ?」
「えっと、イチゴのショートケーキなんだけど……ミオはこういうの好きかな?」
「うん、ケーキ大好きだよ。ボク、甘いのだーい好きなの」
「そっかそっか。じゃあこれ、晩ご飯の後のデザートで一緒に食べようか」
「うん。一緒に食べるー」
子供はケーキなら喜んで食べそう、という見込みで買ってきたおみやげなのだが、ミオが大の甘党でよかった。
俺も甘いものは好んでよく食べるから、今度一緒に出かける時は、二人でスイーツ巡りをしてみるのもいいかも知れない。
「ねぇお兄ちゃん」
「ん?」
「今日の朝、学校でテストがあるってお話したでしょ?」
「ああ。確か、算数のテストをやるって話だったっけね」
「そ。でね、そのテストの結果、どうだったと思う?」
ミオが自信ありげな表情で尋ねてくる。
「んー、分からんな。ミオの事だからきっといい成績だと思うけど。結果、見てもいいかい?」
「いいよー。ちょっと待っててね」
ミオはそう言うと自分の部屋に走っていった。
俺がおみやげのケーキが入った箱をテーブルに置き、部屋着に着替え終わったところで、ミオが両手を後ろに回した状態でやって来る。
きっと、その背中の方には、答案用紙が隠されているのだろう。
「さぁお兄ちゃん。ボクは何点を取ったでしょうー」
ミオが焦 らすようにクイズを出してきた。
「うーん。八十点くらいかな?」
と、俺は期待と希望を込めて、高い点数を予測する。
先程のミオの自信ありげな顔から察するに、七十点台くらいではこんなに焦らしてはこないだろうと思ったのだ。
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