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40.夏祭りを控えて(8)
確かにこれなら浴衣の衿から隠れるだろうが、感心するよりも、何と際どいシャツなのか、という驚きの方が大きい。
「初めて見た……そのシャツ」
「でしょ? これ、服の下に着るやつらしいだから、おとなしめなんだよー」
その露出の大きさはともかく、薄いグレーの無地だと確かに目立ちにくいから、単体で着てお出かけするタイプじゃあないんだろう。
とは言え、子供向けの下着として、こうまでセクシーなものを作って、メーカーは一体どういう用途で売るつもりだったのだろうか。
その辺り、俺にはてんで見当もつかないが、無理やり推測するなら、例えばジュニアアイドルのグラビア撮影として用いるとか?
ミオの衣服と下着は、施設の園長さんに買ってもらったものが大半を占めるらしいが、これをカタログ通販で入手できるというのがまた驚きだな。
もっとも、ネット通販が盛んな今では、このレベルのシャツが普通に流通しているのかも知れないが。
「お兄ちゃん、こっちも見てぇ」
俺はシャツからのぞく胸元にドキドキしつつ、言われるがままに目線を下にやる。
すると、ミオはすでにショートパンツを脱いでおり、最もお気に入りであるショーツ一枚の姿になっていたのだった。
「ミミミオ、もう下を脱いでたの?」
「そだよ。先に脱いじゃえば、いつでもお着替えできるかなって思ったの」
無邪気な笑顔で答えるミオが穿いているショーツは、以前見せてもらった時のままだった。
淡い水色のナイロン生地で、前面に小さなリボンが付いている。
このショーツは前後のパンティーラインが相当鋭角なのだが、ミオが実際に着用してみた事で、その攻めたデザインがより一層際立つ。
しかし、これがほんとに子供向けだとは、到底信じられないな。今の女の子って、普段からこんな勝負下着みたいなショーツを着けて登校しているのだろうか。
そんなお色気たっぷりのショーツを、ミオは何の違和感も無く穿きこなしてみせているのだから、ショタっ娘って不思議だよなぁ。
そのデザインもさることながら、何より目を引かれたのが、ショーツの裾から伸びるミオの脚線美で……いかん!
ミオの下着姿と生足をまじまじと見ていたら、あまりの刺激の強さに、頭がのぼせ上がりそうになってきた。
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