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第13話

初めてだ、と正直に告げると、三浦は驚いていた。  三浦曰く、綺麗な顔立ちをしているから、勝手に晴人のことをモテると勘違いしていたらしい。 「おれに対して初々しい反応するのも、臆病な感じも、過去のトラウマから来るものだと思ってました」 「刑事のくせに案外人を見る目ないなあ……」 「今は地域です」  アパートに入った時から強引に迫られて驚いた、と言うと、それから三浦は晴人に対して優しくなった。  お風呂も一緒に入ったが、性的な接触はせず、身体を洗いあって、キスを何度かして、一緒に風呂へ浸かったぐらいだ。  今は三浦のベッドの上でじゃれあっている。というか、三浦が晴人に甘えている。  「三浦くんって、意外と甘えん坊だよね」 「おれの家は弟と妹がいるから誰にも甘えられなかったんですよ。だから年上が好きなんです。その上、綺麗で料理も上手な彼氏なんて最高」 「あはは、可愛いね」  水族館で迷子に嫉妬していた三浦を思い出す。  わしゃわしゃと頭を撫でると、もっととでも言うように、腰に抱きつかれた。  服は三浦のスウェットを着ていた。オーバーサイズで袖も裾も余っているが、他人の服を着るのは何だか新鮮で面白い。  それにどこもかしこも三浦の香りがして、晴人も身体の奥が疼いて、落ち着かなくなる。 「可愛いですか? おれ」 「うん、可愛いよ。俺も甘えられるのが好きなのかも」 「晴人さん」  頭を撫でていた手を取られ、晴人は起き上がってきた三浦に優しく押し倒された。  先ほどまでとは違い、見上げる三浦の瞳がやけにぎらついているように思えて、晴人は緊張する。 「抱いてもいい? 結構限界」  お願い、と言われ、指先を優しく食まれた。柔らかい唇と熱い吐息が指先にあたり、晴人は息を乱してしまいそうになる。 「み、三浦くんがしたいなら……いい、よ?」 「晴人さんがしたくないならしない」  う、と言葉に詰まる。 「し、したい……俺も三浦くんとえっちしたい……。でも初めてだから、三浦くんは俺としても楽しくないかも……」 「晴人さん、セックスは二人でするものだよ。晴人さんが楽しくなければ俺も楽しくないし、逆に俺が楽しくなければ晴人さんも楽しめない。ね? わかった?」 「う、うん? わかった」  ようなわからないような感じだ。経験も何もない状況では較べるものもない。 「もう一度聞きますよ。俺とセックスしたいですか?」  改めて問われ、晴人はよく考えてみた。  三浦に触れられた時、力強い手の大きさ、暖かさに憧れた。  頰に触れた爪の形、指先の優しさにもっと触れてほしい、と思ってしまった。  抱きつかれた時の暖かさ、キスの心地よさ、吐息の熱さ。  そこから導き出されるのは一つの答えだ。 「俺もしたい、三浦くんとセックスしたい」  晴人はやや緊張気味に応えた。これは真面目な話だと思ったからだ。茶化して言うようなことではない。  晴人は緊張していたが、答えを聞いた三浦はとびきりの屈託のない笑顔を見て、少し安心した。 「ありがとうございます。晴人さんも同じ気持ちですごく嬉しい」 「うん、俺だって三浦くんのこと大好きだよ。えっちしたいくらい。俺に触ってほしいし、俺も触りたい」  そういうと、晴人は自分から顔を近づける。歯が当たらないよう、慎重に三浦へ口付けた。    優しいキスに夢中になっていると、あっという間にズボンと下着を脱がされる。 「あっ」 「勃ってる」  下半身が何だか心許なくて、膝を擦り合わせてしまう。  部屋の電気は消してくれたものの、間接照明が付いており、真っ暗闇ではない。  期待で勃起してしまった自身に触れられ、晴人は恥ずかしくなった。 「あ、さ、触らな……」 「触っちゃダメなの?」  違う。もっと三浦に触ってほしい。どこもかしこも、全部。触れて、触って、愛してほしい。  晴人は首を横に振った。 「ううん、触ってほし、ぃ」 「わかりました」  ちゅ、と優しく額にキスが落とされ、安心して身を委ねると、晴人自身に触れる動きが再開される。 「ぁ、あぁ……、み、三浦く、んっ」 「青志、です」  三浦の下の名前は青志だ。どうやら晴人に下の名前で呼んでほしいらしい。  胸がきゅんとなる。ぶっきらぼうに下の名前を告げたところにも何だか可愛げがあるように思った。 「あ、青志く、んっ……、あぁっ」 「腰動いてる、このままイっても良いですよ」  先端をいじられるとたまらない。  興奮していて、いつもより先走りが多い。 「もうねちゃねちゃですね、これならローションはいらなさそう」 「言わないでよぉ……」  指摘されると恥ずかしくて仕方ない。晴人は三浦の胸に顔を埋めながら達した。 「ぁ、ふぁ……あ、ぁ」 「たくさん出ましたね、ほら」 「は、恥ずかしい、そんなの見せないで……」  晴人が出した白濁で三浦の大きな手が汚れている。晴人は三浦の胸で顔を隠した。  他人に触れられるのが、こんなに気持ちいいことだとは知らなかった。今までしてきたどんな自慰よりも気持ちよくて、触り方が適確で、いっそ怖いほどだ。   ふうふうと息を整え、顔を少し上げると、三浦がティッシュで手を拭いているのが見えた。 「晴人さん、腕あげて」 「ん」  上を脱がされ、ベッドの下に落とされる。  ついに晴人は裸になってしまった。 「綺麗だ、想像以上……」 「んっ」  三浦の熱っぽい、炙るような視線に晒されて、恥ずかしくて仕方ない。胸元に置かれた手が腹まで滑っていき、指先が臍をなぞっている。 「青志くんも、服脱いでよ、俺ばっか裸で嫌だ」 「ん、わかりました」  がばり、と三浦が男らしく上の長袖パーカーを脱ぎ捨てると、晴人は息を呑んだ。  出てきたのは晴人にとっては理想の男性らしい身体だ。抱きついている時から薄々わかってはいたが、実際目にしてみると更に興奮する。  割れた腹筋は色濃い影がつき、鼠蹊部は盛り上がっている。胸筋にまで目を滑らせていくと、しっかりと鍛え上げられている様子が窺えた。 「下も脱ぎますからね」  下着ごとズボンが下ろされ、茂った叢から既に勃起している、体格に見合うだけの大きさのある三浦自身が飛び出てきた。 「わわわ……」   見てはいけないものを見たような気がして慌てて、晴人は枕に顔を埋める。 「晴人さん? 顔をあげてください」 「ちょ、ちょっと待って、せい、整理する、頭の中!」 「わかりました」  そう言うと、三浦は横に寝そべり、晴人の身体を優しく撫で始めた。晴人が落ち着くまで、そうしているつもりらしい。  三浦が憧れの身体をしているからとはいえ、同じ男性として、自分とは全く違う身体付きにショックも感じる。 (公園の時からわかってたけど、なんだよあれ! なんか悔しい!)  それに比べて自分はなんと貧相な身体なのだろう。  骨張っていて、硬くて、抱き心地もよくない。  三浦自身も全然晴人とは違う。あんなにエラが張っていて、大きくて、生命力に溢れているものは見たことがなかった。 (いや! 勃起してるものなんて、自分の以外、実際に見たことないけどさ!)  しかしあれはきっと立派な部類に入るのだろう。  晴人は途端に自信がなくなってきた。  果たして自分は三浦を満足させることができるのだろうか。 「何を一人で考えてるんですか?」 「ひゃぁっ、ぁ、ん」  身体を撫でさすっていた手が乳首を摘む。その刺激に驚いた隙に枕も取り上げられてしまった。 「あ、ちょっと!」 「晴人さん、セックスは二人で、ですよ」  顔を近づけられ、そう言われると、口籠ってしまう。 「違う……したくなくて、悩んでるとかそんなんじゃない」 「じゃあ何ですか?」  口に出すのは何だか憚られる内容だ。  しかしこのまま黙っていれば三浦に不信感を抱かれてしまうかもしれない。 「そ、その……身体、青志くんの身体、羨ましくて……」 「ん?」  怪訝そうに眉が顰められる。 「俺もこんな身体になりたいの! 腹筋割れてて、胸筋もあって、首筋も男らしくて、そういうかっこいい身体!」  捲し立てると、三浦は平然とした顔で片眉を釣り上げた。そして、晴人の手を取ると、自分の腹筋に触れさせた。 「ん、そんなに褒められると興奮してきますね。触りますか?」 「もう触らせてるじゃないか……、触るよ、触ってみたい」  何だか三浦のふてぶてしい態度に腹が立ったが、触りたかったのは事実なので、黙って両手でペタペタと三浦の身体に触れる。  三浦の息使いと共に腹筋が動く。凹凸を確かめるようにして胸まで指をそわせていく。  何だか顔が熱くなってきた。  今からこの身体に抱かれるのだ。嬉しいと思う反面、恥ずかしい気持ちもある。 「おれも触りますね」 「うん……、あっ」  寝そべっている三浦の身体の上に乗せられた。晴人は今、三浦の身体を跨ぐ形になっている。 「あ、待ってよ、そんなとこ……」 「ちょっと腰をあげてください」 「やっ、あぁー」  ローションを纏った指が一本、後孔へ入ってくる。  いきなり入ってきた指に驚き、思い切り締め付けてしまった。 「ん、ぅ……」 「柔らかいな、晴人さん、ここ使って遊んでますか?」 「あ、遊んでるって言うな!」  遊んでいる、という言い方が何だか嫌だった。自慰行為は尻も使っているが、それも別に頻繁に、というわけではない。 「なら言い方を変えますよ」  耳元に息がかかる。背中がぞくぞくとして身体に震えが走る。 「晴人さんはお尻でオナニーしてるんですか?」 「な、なっ! そんなこと聞くな! バカ!」  ついに顔が真っ赤になってしまった。直裁的な物言いはまだ恥ずかしい。 「聞きますよ、パートナーの身体のことをきちんと把握しておかないと二人で楽しむセックスはできないでしょう」  ほら答えてください、と言われ、指が出し入れされる。 「あ、待って、指だめぇ、だめなのっ……」 「ん、待ちます」  ふう、と息を整える。指の動きが緩慢になった。  実際、晴人は後孔を使って自慰行為はしている。  そして自分がそこからの刺激に弱く、すぐに達してしまう自覚もある。 「あ、お、お尻使って……オナニー、し、してる」 「週にどれくらい?」 「ん、い、一回くらいだよ!」 「意外と少ないですね」 「そこまで性欲、強くない……」  自慰行為自体は最近、三浦を妄想して、週に三回ぐらいはしていたのだが、それは流石に恥ずかしくて言えなかった。 「最近のおれは晴人さんとセックスする妄想で、毎日してましたよ」 「はぁっ⁉︎ 毎日⁉︎ どんだけ性欲強いんだよ!」 「晴人さん限定です。ここを指でいじめて、何回も射精させて、ぐずぐずになったところをおれのを挿入して、晴人さんが嫌がってもやめてあげない。今日は晴人さんが初めてだから優しくしますし、ゴムはつけますけど、いつか中出しもさせてくださいね」 「変態っ! ぅあっ」 「あ、締まった。想像して気持ちよくなっちゃいましたか?」  図星であったので、うぅ、と唸りながら、晴人は三浦の胸元へ顔を埋める。 「セックスは二人で、じゃないのかよ」 「だからおれのしたいことも言ったんですよ」  先ほどまで可愛く晴人に甘えていた姿が遠い記憶のようだ。  話の間にも後孔を指でいじられている。おそらくわざと音を立てながら。  不意に三浦が尋ねてきた。 「普段、何を挿れてるんですか?」 「本当にそんなことまで言わなきゃだめなの……?」  怪訝そうな表情をしながら、晴人は顔を上げる。  恋人同士っていうのは、お互いのオナニー事情まで暴露しなきゃいけないのだろうか。 「当たり前ですよ、世の中のカップルはきちんと言い合ってます」  平然とした顔で三浦は応えた。  そういうものなのか。三浦が初彼氏の晴人は当たり前がわからない。  少し考えた後、この質問には素直に答えることにした。 「ディルド……それしか挿れたことない」 「おれのより太い?」  晴人は確かめるため、一旦身体を起き上がらせる。  どう見てもいつも使っているディルドよりも、三浦自身の方が大きい。 「青志くんの方が大きくて、太いよ」 「そうなんだ。そうだ、今度はそのディルドを使って、おれの前でオナニーしてください。それ以外はもう使っちゃだめですよ」 「はぁ⁉︎ 嫌だよ! あ、ちょっ」  三浦が腹筋を使って起き上がってくる。そのまま腰を抱かれて、押し倒されてしまった。 晴人の足の間に三浦の身体が入り込む。これでは閉じられない。  「今度ね、やってください。今はこっち」 「しなっ! あ、んーっ」  流石に世の中の恋人がそこまでしないことはわかる。  しかし拒否しようとしたところ、今度は二本の指が揃えて挿入され、有耶無耶にされてしまった。  苦しさは感じるが、痛みはない。探るようにぐるりと指を回された。焦るが、返事をする余裕はなかった。  そして指がある一点を捉えた時、晴人は腰を浮かせて頭を振った。 「あ、あぁ、そこっ!」  前立腺だ。気持ちよくて、自分でするときにもよくいじってしまう。 「待って、俺、そこっ、すぐ……っ、イっちゃうからぁ、つ、強くしないでぇ」 「イけばいいですよ、何度でも」 「俺ばっか! 嫌だっ、んぁ、あ、青志くんも一緒がいいっ!」  指の動きが一旦止まり、晴人は荒く息を吐く。イきそうなところで止められ、少し苦しいが、これで良い。  これは晴人にとって初めてのセックスなのだ。  それに三浦はずっと『セックスは二人でするもの』という考え方に拘っている。  なるべく三浦の意向に沿いたいと晴人は思っており それにやっぱり自分ばかり気持ちよくなるのは嫌だ。 「ふ、二人で気持ちよくなろ……?」  イきそうなところを我慢したため、少々ぐったりしてしまい、力なく笑いかける。  三浦は何やら真剣な顔をして、晴人を見つめていた。 「ええ、そうですね。おれも早く晴人さんとひとつになりたい」  指が引き抜かれ、晴人は小さく喘ぐ。晴人の足の間でごそごそと三浦が何かしている。 「何してるの?」 「しっかり勃たせて、ゴムをつけてます。それとローションも使って、滑りを良くします」  慌ただしく何かしていたが、三浦の準備はすぐに終わった。  ぴとと後孔に熱いものが宛てがわれ、晴人は緊張する。  いよいよ挿入される。初めて他人を自分の中に受け入れる。 「あ、挿れるの……?」  思わず聞いてしまった。他人をそこに受け入れるのは初めてで、やはり不安があった。 「……嫌ならやめます。嫌がることはしません」  表情がだいぶキツそうだ。ここで晴人が嫌だ、と言えば、三浦はやめてくれるだろう。  晴人は頭を横に振る。 「嫌じゃない……ちょっとびっくりしただけ。は、初めてだから」 「ええ、晴人さんの初めて、おれが頂きますね」 「うん……んーっ」  息苦しさと共に熱いものが身体の中心を割りながら入り込んでくる。思わず息をつめてしまった。 「っ、晴人さん、聞こえますか? 身体の力を抜いてください」 「が、頑張る……、ふう、ぅ」  息をゆっくり吐くと、余計な力が少しだけ抜けたような気がした。  三浦は晴人の身体の具合を探りながら、ゆっくりと時間をかけて晴人の中に入ってきた。 「全部入りました、キスしても?」 「うん、して……」   優しく食まれると、唇がしっとりと合わさり、幾分リラックスする。濡れた音が響き、晴人からも舌を絡めた。 「ん、晴人さん、大丈夫です。おれに任せてください。リラックスして」 「うん、わかった」  舌を絡めることに一生懸命になったせいで、余計な力が身体に入ってしまったようだ。 「キスに集中して、おれの舌を味わって」  言われた通り、身体の力を抜き、三浦の舌に集中した。  口内で互いの粘膜を合わせることがこんなに気持ちいことだとは知らなかった。そして、身体中撫で回され、優しい手の動きに気持ちも高まっていく。 「んふ、ぁ、あお、し……」 「どうしました?」  舌が痺れている。若干呂律が回っていないのを恥ずかしく感じる。  それを感じ取ってくれたのか、三浦に、ちゅ、と口の端に宥めるようなキスを落とされた。  しかしそれだけでは足りなくなってきている。  晴人は急かすように腰を揺らす。 「うごいて……、もう大丈夫だから」 「了解、しっかり掴まっててくださいね」 「ん、ぁ、はぁっ、あ、ゃっ、あ、あぁっ」  三浦が晴人の膝裏を持ち、大きく広げたので、慌ててシーツを掴む。  何もかもが丸見えの格好だ、と恥ずかしく思う時間もなく、律動が始まった。  引き抜かれ、奥に押し込められる。柔らかな奥が潰され、ちょっとした恐怖感もあるが、辞めて欲しい理由にはならない。 「くっ、痛くないですか? 苦しいところは?」 「あぁっ、ない、よっ……、青志くんも、きもちいい……?」 「ええ、最高です」 「んぁ、あ、はぁっ、あ、そこっ」  体内に鎮座する三浦自身に気持ち良いところを全て擦られ、晴人はかぶりを振った。  初めては快感を得られないと聞いたことがある。  あれはきっと嘘だ。  三浦とのセックスは晴人にとって初めてのセックスである。なのに、こんなにも気持ちよくて、身体も心も満たされて、なのにまだ欲しいと欲張ってしまう。 「やばい……、もうイきそう、晴人さん」 「うん、来て……あ、ぁ、あぁっ」  先ほどよりも律動が強くなっていく。容赦なく打ち付けられ、繋がっている部分が熱く、そこから溶けていきそうだ。  その熱と同時に晴人の性感も高まっていき、後孔に力が入り、強く引き絞ってしまった。 「あ、イ、くっ、イくからぁっ、あぁぁっ」 「ぐ、おれもっ……イきますっ」  奥を捏ねられ、身体にも力が入る。快感で意識が白くなった瞬間、腹に生暖かいものがかかった。 「うう、ん」  三浦も射精に至ったようで、中でびくびくと痙攣しているのがわかる。 「ふう、大丈夫ですか?」 「うん、青志くん……」  両手を差し伸べると、三浦の顔が近づいてくる。頰に触れ、唇を合わせた。 「晴人さん愛してます、もう一人で何もかも抱え込まないでくださいね」 「うん、青志くんこそ、俺の側からいなくならないでね」  晴人はもう一度、キスしようとした時、言い忘れていたことを思い出し、慌てて言葉を口にした。 「俺も愛してるよ、青志くん」

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