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①:9 *
真宵君の愚息は力強く存在を主張していて、真っ直ぐに天井を向いている。……今日も今日とて、かなり立派だ。
「佐渡様自ら乗って頂けるとは、恐縮ですっ!」
「……あ~、なるほどね~? そんなこと気にしてたんだ~?」
正常位が好きというわけではなく、ボクにわざわざ乗ってもらうのに引け目を感じていたらしい。
どこまでも自分を下に見ていて、どこまでもボクを上に見ている。配慮は足りなかったけど……その対応には、うん。気分が良くなってきた、かな。
「じゃあ、その粗末なブツをハメさせてあげるね~」
ボクは真宵君の上に跨り、愚息にお尻を擦りつける。
「あぁっ! 佐渡様……っ!」
たったそれだけの触れ合いにも、真宵君は腰を跳ねさせているようだ。
「まさかとは思うけど、これだけで射精したりしないよね?」
「な、長くは……ッ」
「うわ、イキそうなんだ」
正直、見下げた。とんでもない早漏だ。
擦りつけているだけのお尻が、先走りの液でヌルヌルと汚れていく。
「気持ち悪~い。早漏すぎてダサ~い」
「そのようなお言葉……! ありがとうございますっ、ご褒美ですっ!」
「ホント、気持ち悪~い」
お尻の膨らみでギュッと愚息を押し潰す。
すると、真宵君が大きく震えた。
「あ……ッ!」
「うわっ」
ただ、お尻で圧迫しただけなのに。……真宵君は呆気無く、射精したのだ。
体を小刻みに震わせて、ボクの下半身を汚していく。
「さ、佐渡様……っ。申し訳、ありませんっ」
「まったくだよ」
二回目の射精だというのに、真宵君の愚息は全く衰えていない。物欲しそうに、小さく震えている。きっと、ボクに挿れたくて堪らないんだ。
「エッチしたい?」
「はい!」
「ボクの中にビュビュッてしたいんだ?」
「はいッ!」
……まぁ、うん。正直、ボク自身も限界だった。
お尻の穴を、真宵君の先端に当てる。それだけなのに、真宵君が恍惚とした表情を浮かべた。
「挿れちゃうよ?」
「はい、はいッ!」
あーあ。なんてだらしない顔なんだろう。
目はトロンとしていて、口の端にはヨダレが垂れていて、気付けば両手で、ボクの脚を掴んでいる。
浅ましくて、醜くて、汚い。
キレイな真宵君がここまで無様に堕ちきっている姿。こんな姿を見られるのは、ボクだけの特権だ。
「あはっ。だらしなくて気持ち悪くて、サイアクだね」
──だからこそ、堪らない。
ボクはゆっくりと、腰を落とした。
「──あ、はぁ……ッ!」
喘いだのは、真宵君だ。
小柄なボクのお尻の穴なんて、当然小さい。狭いしキツイし、真宵君からしたら千切られるんじゃないかと思うくらい、窮屈な穴だろう。
でも、ボクによって真宵君の逸物が千切れるなら本望なんじゃないかな。……結構本気で、そう思うよ。
「あぁ、あぁッ! 佐渡様のナカ、凄いですッ!」
「抱いてる方が喘ぐの? 聞くに堪えない鳴き声だね。無様~っ」
「そんな──あぁッ!」
グッと奥まで挿入すると、真宵君が仰け反る。
そのままボクの下で、体を小刻みに震わせた。
「ん……っ! ……ちょっと、真宵君? 射精するの、早すぎだよ~っ?」
「佐渡様のナカ、気持ち良すぎます……ッ」
三回目の射精をしたのだ。
ナカに、熱くてドロドロしたものが注ぎ込まれる感覚。その感覚は……真宵君相手なら、案外悪くなかった。
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