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第3話《4》

「これも、ひまわり? でも黄色じゃない…… 」 花の形や花びらは同じで黄色いひまわりより小さくて色が淡いピンク色。 仲間と自分だけ色が違うのがなんだか…… 「ルー、どうした?」 「ライアンさん……」 特に何も考えないでお花を見ていたけれど見えにくいはずなのにライアンさんはちゃんと僕を見つけてくれた。 そして僕が見つめているピンクのひまわりをみて少し驚いていた。 物知りなライアンさんも見たことないみたい。 「突然変異か? かわいい花だな」 「うん……」 「ルーと同じで可愛らしく優しいピンク色だな」 ぽふぽふと優しく頭を撫でてくれて嬉しくなる。 「このひまわりも持って帰るか?」 「……ううん、お花枯れるまでこのまま……」 「そうか……じゃあ種が取れる頃にまたきて少し分けてもらおう。たくさん咲いたらもっと綺麗だろう」 「うん!!」 また来るねって心の中で声をかけてひまわり畑から離れた。

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