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第67話
ともあれ理系男子は、性的な分野においても旺盛な探求心を見せる。舌で睦む間も、乳首を研究対象に定めた指は休みなく動く。
たとえば乳首を乳暈 にめり込ませ、十数えてから指を離すと、ぷっくりと膨らんで顔を出す。リトマス試験紙を与えられたように繰り返し揉みつぶし、ついには赤く色づいても飽きる様子がない。
「ん、ん……おれ、乳首が弱いんだ。あんまりいじると下着の中がべちょべちょかも」
それを聞いて、べちょべちょ、と涼太郎は真顔で独りごちた。ひと呼吸おいてピンときたようで、鹿爪らしげに咳払いをした。
「精嚢 を締めつけすぎて精子の運動に障りがあってはマズい。ついては下を脱がせたいし、脱ぎたいのだが、かまわないか」
「じゃあ、いっせのせで脱ごうか」
羽月はほくほく顔で膝立ちになると、殊更のたりのたりと腰をくねらせながらジーンズをずり下ろしていった。
だが、にわかに不安に襲われた。ボクサーブリーフは湿り気を帯び、はしたない輪郭を映し出す。童貞、且ついわゆるノンケの涼太郎のこと、ぴょこんと上を向いた他人のペニスを目の当たりにするのはこれが初めてのはず。どんびきして萎えてしまわないだろうか。
それは取り越し苦労に終わり、むしろ穴の開くほど見つめてくる。乳首につづく研究課題に取り組むように、穂先にちょんと触れ、ところが、そそくさと背中を向けた。
そしてデニムをくつろげにかかったのだが、心が逸るあまりファスナーが布を嚙んでしまったとみえて悪態をつく。
羽月は音を忍ばせてにじり寄り、肩越しに股間を覗き込んだ。折しもお宝が姿を現すと、よだれが垂れて祝福の鐘が鳴り響くようだ。
童貞印の淡い色合いが征服欲をかき立てる。茂みがわりと薄めなのも、しゃぶるときに邪魔になりにくいという利点がある。
太さはズッキーニ……もっとあるかも。チン拓を取って額 に入れて飾っておきたいほどの極上品にもかかわらず宝の持ち腐れでいてくれて、ありがとう。神さま、巨根を授けてくださってありがとう!
エロ視線を遮るふうに、フリースの裾がかぶさる。主導権云々とシラけることを言われる前に、さっと握った。
ひとしごき、ふたしごきするとマックスにみなぎり、試しに中指を添わせてだいたいのチン長を測ってみる。合体と相成ったあかつきには未踏の深奥を突いてくれるに違いない寸法に、うっとりする。蕾がほころび、内 もはしゃぐ。
手を引きはがされそうになるたびに、裏筋をこすって涼太郎をいなし、ふぐりを掌の上で弾ませた。ぷりぷりしていて、ミルクの貯蔵量も期待大。
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