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第6話

「あ、ああ....!」 容赦ない樹の攻めはさすが中三、中に出してはまた硬度が増し、また掘られる、繰り返される交尾。 粘着質な音が結合部から耳に届くごとに、初めてなはずの航平にも甘い声が漏れた。 「あっ、ああ....」 その声と共に、バチーン!バチーン!樹にケツを叩かれながら掘られ、航平の頭の中はただただ真っ白だった。 「ふう...」 と息をつき、航平の中で射精を終えると引き抜く。 キュッと名残惜しそうに航平の内部が縋り着いたが、放置した。 「あー、スッキリした。ちょっと休憩、挟もうか」 樹の声に恐怖を感じた。 既に4回、手錠をされ、犯されたのだ。 「....なに?なにか文句あんの?」 普段は大きな瞳が細められ、航平はブンブンと頭を横に振る。 「なにか飲みたいもんとかある?食べたいものとか」 突然の労りのようなセリフに更に航平は身を怖ばらせた。 「...そんなビビんないでよ。ま、仕方ないか、先生、タチだったみたいだし。もうこれで4人目、いや、5人目?違うか?」 なにやら指折り数えている。 ずっと樹は成績は学年1位、既に学ぶことはなく、暇つぶしに大学の参考書を読んでは楽勝で解いている。 本来、家庭教師など必要はなかったが、復習がしたい、と両親に持ち前の笑顔でタイプの家庭教師を雇ってきた。 両親も女性の家庭教師はなにか問題があれば、と危惧していたが、男性の家庭教師ならば問題ない、と、樹に家庭教師を宛がった。 が、樹は相手がゲイだとわかれば容赦なく、受験前で息抜きの己の趣味嗜好でシバキ上げる。 パッと見、従順そうで可愛らしい笑顔の樹が本来のドSな姿を見て、大抵、三日、早ければ、一日で家庭教師は去り、代わりに、とタイプでもない家庭教師をお詫びに宛てがわれ、断っていた。 ホームページで航平の爽やかな笑顔に、ズキュン!としたのは樹だ。 人気家庭教師ともあり、予約殺到していた中、今まで樹の息抜きの性奴隷にされ、一方的に辞めた家庭教師がいたからこそ、ここまで漕ぎ着けたのだ。

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