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第五十四話 18禁
洗面室を出た瞬間、僕たちはまるで追い立てられるみたいにベッドへ向かった。
お湯を拭き取るなんてこと、考える余裕はゼロ。足跡はぺたぺた、床はすでにびしゃびしゃ。これ、後で絶対滑るやつだ。
パイプベッドの上に横たわり、手に持っていた濡れタオルで前を隠してみる――いや、隠してるつもり。
だって、タオルは濡れすぎてぺったり肌に貼りついて、透けてるし……なんなら「ここに注目!」って感じになってるし……。
……これ、隠す意味ゼロだ……。
「ふふ……あらためて、いつも一緒に寝てるベッドでするの……考えたら、恥ずかしい、ね……」
自分で言いながら、顔がぽっと熱くなる。だって本当にそうなんだもん。
その瞬間、視界が愁くんでいっぱいになる。
彼は僕の上に跨り、真剣な顔で見下ろしてきた。
「俺の、葵さん……このきれいな身体を……見れるのは俺だけ……」
いつもよりちょっと低めの声。独占欲丸出しの言葉……ズルい。心臓がぼんって鳴る。
「そうだよ……キレイかどうかわかんないけど、愁くんだけ……だから……」
言い切る前に、唇がふさがれた。
じゅる……ちゅ……くちゅ……水音が部屋いっぱいに響く。
外まで聞こえちゃう? ……聞こえてもいいか、な……
キスの間に、愁くんの手がタオルをぺろんと床に落とす。
ぴちゃっと音を立てて落ちたタオルは、もはや役目を完全放棄。
代わりに彼の右手が鎖骨からするすると下へ滑り、僕の肌をなぞる。
ぞくぞく……って背筋まで痺れるみたいな感覚に、息が勝手に漏れる。
「……葵さんのここ、さくらんぼみたいでかわいい……食べたいな……」
って子供みたいな口調なのに、やってることは大人すぎて……そのギャップが……
「や……ん……愁く……ン……」
僕の首筋に唇が落ちて、鎖骨を舌がゆっくり這って……ひゅぅっと息が詰まる。
そのまま愁くんが、さくらんぼみたいって囁いた乳首が、口に含まれた瞬間――
「ふッ……あっ!……ああッ……ん……」
声が勝手に出ちゃった。
シーツをぎゅっと握りしめて耐えようとするけど、ダメ。
くちゅ、くちゅ……ちゅう……ちゅる、ちゅぴって音と一緒に、快楽がじわじわ膨らんで、もう
制御不能。
「あっ!……だめ、だめッ!!イッちゃう……ぅ……ふ……ふっ……あッ……ぁ……」
腰がぶるぶる震えて、視界が白くなった。
しばらく肩で息をしていると、愁くんがにこっって笑って、
「気持ち……よかった……ですか?」って。
……また、この顔……反則。
……でも、だから今日は……ここで終わらせるつもりなんてなかった。
この顔を、こないだの僕みたいに、気持ちよくして、ぐちゃぐちゃにしてあげたいって思っちゃった……
興奮しすぎて、じっとしていられない。
「……次は僕の番、ね?」
そう言って、今度は愁くんをベッドに仰向けにして、その腰に跨る。
……あ、愁くんの驚いた顔……かわいい……♡
さぁ、たっぷりと……。
「この前のお返し……♡」
そう耳もとで悪戯っぽく囁くと、愁くんの首筋に僕は、ちゅ……って唇を落とした。
ふふ、吸いついたところから、じゅわぁ……って熱が広がって、白い肌がほんのり桜色に染まってく。
「僕の身体に……あんなにいっぱい、キスマーク残したんだから……」
にひっと笑って、舌先をつぅ……っと下へ下へ滑らせる。
水滴が落ちるみたいに、ちょん、ちょん……って小さな音がするたび、愁くんの呼吸が「ひぅ……っ」って震えるのが可愛くて仕方ない。
ふるふるって震える身体、胸の先まで降りてきて、ぷくっと立った乳首を唇でやさしく含むと――
「やっ……あッ……!」
愁くんの身体がびくんって跳ねた。
くすぐったそうに、でも甘く蕩けそうに、背中がそらされて……ああもう、可愛い……ずるい。
「……ふふ、ちゅ……可愛ぃ……♡」
つぶやきながら、舌先でちろ……ちろ……と撫でてあげると、愁くんは首をふるふる振りながら、膝までぷるぷるしてる。
そんな愁くんの硬いおち○ぽが、もう……
僕の下腹にごつんって当たってきて、湯船の中みたいにじわぁ……っと熱くなる。
「ンン……だ……め……ッ……俺……あお、い……さんを……気持ち、よく……ぅ……させた……ぃ……のに……ん……ゃ……」
かわいい……♡こんな状態なのに、ボクのこと……♡でも、負けないからね……。
「……ふふ、ダーメ。今日は、僕の番なんだから」――
くすっと笑って、愁くんの手をつるんって振り払ってそのまま、舌先をまたつぅぅ……って下へ。
お腹のきわに小さく水音が弾んで、愁くんの声も、おち○ぽも、もう僕をとろけさせてくる。
……あぁ、ほんっと……きれい。
愁くんの脚の付け根に、ぺろりと舌を這わせるたび、白くてすべすべの肌が小さく震える。
まるで――ううん、天使ってきっとこういう肌してるんじゃないかな……。
……ただし、このおち○ぽだけは、絶対に天使じゃない。
ここだけ、悪魔。危険すぎる悪魔。
この悪魔のせいで、僕は……あんな恥ずかしいことまで口走っちゃったんだから……。
「……っひ……ぅ……」
愁くんの声が、小さくこぼれる。
たまたまを……口に含んで、舌でころころ転がしてみたら――
「ん……ふっ……! あ……あぉ……い、さん……っ」
……か、可愛い……♡♡
ちょっと待って、なにその声。そんなの聞かされたら僕……だめ……もっとやっちゃう……♡
おち○ぽの根元から裏筋を、ぺろ……ねろ……ちりゅ……って何往復も、何往復も唾液たっぷりの舌を這わせて、ぱんぱんに膨らんだ亀頭を、口に咥える――
「やっ……あっ……そ、それ……だめ……っ……!」
あぁ〜〜〜もう、その声が反則……!♡
もっと見たくなる、もっと聞きたくなる……
頭がふわふわしてきて、気づいたら僕の動きはどんどん大胆に、激しくなってた。
じゅぷ……じゅぽ……じゅ……ぽ……じゅりゅ……
「っ……あ……っ……や、もう……っ……あッ……」
僕が顔を上下させるたび、その切なそうな声、かわいい……エッチぃ……♡
そんなの、止まれるわけないじゃないか。
ぢゅぷ……ぢゅる……ぢゅっ……じゅぷ、じゅぷ、じゅぽ……
手と口と舌、全部使って、愁くんを追い詰める。おち○ぽの先端から、とろとろの液が垂れてきて、僕の喉を潤して――
愁くんの白い指がシーツをきゅうっと握りしめて、足の指までぴんっとなってて――
「くっ……あ……っ……あっ、イく……っ、でちゃ……ひ……ます……ッッ!!」
びくん、と大きく震えた瞬間――
びゅるる……びゅ……びゅりりり……って、僕の口の中に、愁くんの熱くて濃厚な精液が吐き出された……♡♡
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