90 / 173
第九十話 18禁
夕食をなんとか食べ終える事の出来たダイニングテーブルの上。ハンバーグの皿やサラダのボウルがそのまま置かれている。
片付ける余裕なんて、最初からなかったのだ。
なぜなら――愁は今、椅子に座らされ、両隣からぎゅっと挟まれているから。
右からは葵、左からは凛。2人のむっちりと、
むちとした太ももに、まるで「逃がさない」とでも言わんばかりの柔らかい枷に、手を挟まれ身動きが取れない。
「……ッ……ぁ……」
声を漏らすと、二人が同時に肩越しに覗き込んでくる。
「ご主人様……だ〜い好き……♡」
凛が耳元で囁く。直後、ちろりと舌先が耳を
舐め、ゾクリと背筋に電流が走った。
「僕も……大好き……しゅ……ご主人様……♡」
今度は反対側から、葵が息を吹きかける。
囁きながら、耳朶をそっと噛むように含む。
その湿った感触に、愁は思わず肩をすくめる。
同時に2人の手が、Tシャツの裾から忍び込み、胸を撫で、指先が敏感な乳首を摘んで。
「んぁっ……、ぁ……っ……」
身体を揺らす愁の呻きが、甘い吐息に混ざる。
「乳首、こんなに尖らせちゃって、可愛い……♡」
葵の声はしっとりと濡れていて、熱を帯び甘さを含んでいた。爪で軽くカリカリと弾かれ、愁は首を振る。
「だめ……葵さん……っ、こんなの……変に……ッ」
「なっちゃえ……♡」
凛は短く笑い、指で反対の乳首をキュッと捻る。爽快に攻め込むその指先に、愁は「やッ……」と甲高い声を漏らした。
二人の愛撫は、容赦がなかった。
葵は耳元を啄みながらズボンの上から主張する熱へ手を伸ばし、その硬さを確かめる様に撫で。
凛は胸元を大胆に捲り上げ、露わになった白い肌、その桃色の乳首をぱくりと咥え。
「んふふ……ご主人様の……おっぱい……♡」
ちゅ……ぢゅう……と淫らな音が、食卓に響く。
「やぁ……凛……そこ……ッ……やめ……」
やめて欲しいと言いつつ、声がとろけていくのが、止められない。
「ん……凛ちゃん……ズルいょ……」
葵は耳元から空いた方の乳首へ唇を移し、
口に含み、ぢゅる……じゅ……吸い上げながら、恨めしげに言う。
「んちゅ……ご主人様が可愛すぎるから……
ズルいのはご主人様だよ……♡」
二人の舌が左右から交互に尖端を責め立て、
舐め、吸い、軽く歯を立てれば――
「ア……ッ……あッ……ッ!」
愁の身体が跳ね、胸元だけで小さく震える。
ズボン越しに与えられるやさしい刺激も重なり、甘い痙攣と蕩けるような快感に沈んで。
「は……ぁ……はぁ……も……ゃ……」
小刻みに震える呼吸の合間から、ぽつりと零れた言葉は――
「ゃめて……っ……ね……?」
その、耳まで赤くして潤んだ瞳での可愛い
断りの仕方に、左右から寄り添う葵と凛の背筋は逆にぞくりとさせられる。
「んふ……そんな風に言われたら……ねぇ……♡」
「……もっと甘やかしてあげたくなっちゃう……♡」
興奮のあまり、愁の両手を封じていた二人の柔らかな太ももの枷が、無意識に緩む。
すると愁の指先は、まるで吸い寄せられるように二人の股間へ――。
ふに……と押し返すのは凛の穿いた綿の女性物
の下着。温かく、素直に指の感触を受け止めてくる。
一方で、葵のサテン生地は、つるりと滑り、
いやらしい滑らかさが指先を撫で返すようで――
その違いに愁は思わず声を震わせた。
「……ぁ……2人とも……違う……感触……っ……」
「んぁ……ご主人様……そこ……っ……♡」
凛が息を上げ、膝をぎゅっとすぼめては愁の手をまた閉じ込める。
「……約束……いやらしぃ……でしょ……ん……僕の
触って……紐……だょ……」
葵は耳元で囁き、頬を染めながらも愁の指の動きを受け入れている。
ふにゅ、つる……指先が交互に2人の熱を確かめるたび、愁の頭の中は蕩けていき、もう羞恥より
も甘い興奮が勝っていた。
「ぁ……もっと……触って、みたぃ……かも……」
そう可愛く告げる愁の姿に、葵と凛は理性を持っていかれそうになる。
胸の高鳴りに耐え切れなくなった凛が、ついに
愁の腰へと手を伸ばす。
「んふ……もうガマンできない……ご主人様の、
見せて……♡」
メイド服の袖が擦れる音とともに、凛の指がズボンの紐を弛め。
しゅるり、と外れた音がやけに淫らに響き、葵も
「凛くん……ずるい……僕も、一緒に……」
二人が競うように愁のズボンを脱がせ始め――
甘く蕩けた愁の陰茎は、ズボンを下着ごと脱がされ露わになった途端、天井を向いて震え、熱を帯びた亀頭から透明な愛液をつぅ、と垂らした。
「……ぁ……」
凛も葵も、同時にゴクリと喉を鳴らしていた。
視線が吸い寄せられる。
そこだけが、2人の世界の中心のように熱を
放っている。
「ご主人様……ぼくが、いちばんに……っ」
凛が我先にと手を伸ばし、その熱い陰茎を握り込んだ。
ぬち、という淫らな音を立てて上下に擦る。
熱は指にまとわり、擦られるたびに透明な蜜が
さらに溢れて指先を濡らしていく。
「……はぁっ……ぁ……や……きもちぃ……っ」
愁は背を反らせ、腰を跳ねさせながら小さく喘ぐ。
その甘くとろける姿に、隣で見守る葵の興奮は
さらに燃え上がった。
「……ご主人様……舌、だして……♡」
葵は頬を染め、メイド服の袖口をぎゅっと握りしめながら、甘く囁いた。
戸惑うように、それでも従順に愁は唇を開き、
ちろりと舌を突き出す。
次の瞬間――
葵はそこにそっと唇を寄せ、舌先を優しく愛撫し始めた。それはキスというより、まるで舌そのものを慰めるような濃厚な愛撫。
「ん……ちゅ……ちゅる……んふ……♡」
葵の甘い舌への刺激と、凛に擦られる陰茎の快感が重なり、愁の表情はどんどん蕩けていく。
両目は潤んで、頬は熱で上気し、全身がくねるように反応する。
凛は嫉妬に駆られたように陰茎を強く扱き上げ、葵は舌を吸って離さない。
二人に同時に愛される愁は、逃げ場なく、快楽に溺れていく。
***
葵は愁の舌に夢中。
舌を根元から吸い上げるみたいに、
ちゅる、ちゅるる……と水音を立ててしゃぶり
続ける。まるで小さな陰茎を扱うように。
「ん……ちゅ……ふぁ……ご主人様の舌……ぜんぶ、僕に、ちょうだい……♡」
愁は頬を赤くし、舌を出したまま甘く震え、
されるがまま。葵の熱っぽい視線に溶かされ、
蕩けるように息を荒げる。
そんな中、凛は愁の陰茎を扱きつつ、唇は愁の
首筋から鎖骨、胸を這い……徐々に下腹部へ。
ダイニングテーブルの下に潜り込むと、しゃがみこんだ姿勢から愁を見上げた。
「……ご主人様……♡」
凛は愛おしそうに呟きながら、自らの下着の布地に指を掛け。そして――
その下に張りつめた熱を、見せつけるみたいに
ずらして露わにした。
「ほら……ご主人様と葵ちゃん以外、誰にも触られてないし、見られてもないとこ……ちゃんと、見て……」
凛は自分の言葉に酔うように、潤んだ瞳で愁を仰ぎ見た。
若さ特有のぎこちなさと、学んだばかりの淫らな知識が混じるその姿は、背徳的に艶めかしい。
「……たくさん、勉強したんだから……ちゃんと、できるように……」
凛はそう告げると、熱を帯びた陰茎へ、そっと唇を寄せた。
亀頭に舌先を這わせ、ぺろり、と甘噛みするみたいに舐め、そこから一気に呑み込んでいく。
「んっ……ちゅる……じゅるるっ……んふ、ん……♡」
凛の小さな口は陰茎を必死に吸い上げ、鈴口を
舌で擦り上げ、喉奥まで扱おうとする。
「ふ……ぁ……ッ……あッ……」
慣れないのに――いや、だからこそ全力で、愁のために。愁は葵に舌をしゃぶられながら、陰茎を凛に吸い尽くされる。
「ぁ……あっ……は……ぁ……」
葵の舌から、愁は一度唇を離した。
「ふ……ぁ……ご主人……様……?」
そうしなければ、凛の刺激に耐えられそうに無かったし、ふにふにとサテン越しに触れるだけで、ふるふる震える葵の寂しそうな身体を愛すことが出来なかったから――
「んっ……ぁ……ッ!?」
ふぅ……と息を整え、凛の陰茎への口淫に耐えつつ、片方の手で葵の胸元を飾る白いフリルをずり下げ、現れた桃色の乳首を指先でころころと
愛撫する。
「あっ……あっ……ゃ……あ……今は、僕が
ご奉仕……っあ……」
もう片方の手は葵のスカートの奥を――
サテン生地を指でなぞり、布越しに溢れる熱を
ぐりぐりと撫でつける。
「ゃ……ンンッ……ご主人、様ぁ……ぁ……」
声を震わせる葵に愁は瞳を細め、甘く囁いた。
「んッ……ぁ……そう、呼んでくれるなら……
お願い……ッ……聞いて、くれるんでしょ……?」
その可愛いお願いに、葵は一瞬で蕩かされ、喉から艶のある声をもらす。
「はぅ……♡ ぅん……」
「ッ……じゃあ。……両脚、開いて。こっちに見せて、ッ……葵さんのいやらしい、下着……んッ……」
葵は小さく頷く。
じゅぽ……じゅるる……じゅぽ……と凛が夢中で口淫
する音が淫らに響くダイニングで、椅子の向きをガタリと愁の方へ向け。
むっちりした太ももをゆっくり開き、そのままニーソックスを履いた両脚を持ち上げ、腕で抱えて支えながら……淫らを愁へ見せつける。
「どぅ……いやらしぃ……ご主人様だけが、
見ていいとこだよ……♡」
黒いサテン生地の紐下着――小さすぎる布地はもう張り詰めた陰茎を隠しきれず、ぬらぬらと艶を帯びている。
その淫靡さに、愁の胸がドクンと高鳴り。
「……っ、ぁ……っ……ッ」
テーブルの下、必死に奉仕していた凛の口の中に、愁の陰茎が限界を迎えた。
白濁が凛の口内に、ドクドクと流れ込み……凛は
瞳を潤ませながらも喉を鳴らし
「んぐっ……♡ ごひゅじん様の……ぜんふ……♡」
一滴も零さぬよう呑み込んでいく。
「ぁ、ぁ……ッッ……!!」
葵の淫靡な姿を目に焼きつけ、愁は凛の口内に果てた。ダイニングテーブルの下では、凛が小さく口を開いて、白濁を見せつけるように舌の上に
広げていた。
「ん……っ♡ 見へ……いっはい……♡」
唇の端から、とろりと零れそうになりながら
モゴモゴと呟く。
その淫らで、あまりにも無垢な仕草に、葵は
たまらず椅子から身を滑らせ。
しゃがみ込んで、凛の顔を見つめる。
「凛くん……僕にも……」
囁く声は震えていて、それだけで懇願の意味を
孕んでいた。
凛が小さく微笑んで唇を近づける。
次の瞬間――葵は吸い寄せられるように口づけ、
白濁と唾液を絡めてキスを交わす。
ぬちゃ♡、ぢゅる……♡っと、ねっとり絡み合う蜜音。
舌の上で蕩ける白濁が、葵と凛の口をつなぐ糸を作り、何度も吸い合い、分け合う。
「ん……♡ ぢゅるぁ……んん……♡」
「んじゅ……っ……はぁ……♡」
ふたりの甘美すぎる交わりを、愁は椅子に凭れながら見ていた。
頬を赤らめ、呼吸を乱し、瞳を潤ませ……その
光景に、胸の奥から熱が再びこみ上げる。
「……はぁ……ふたりとも……っ……」
下腹が疼き、先程果てたはずの陰茎は、もう一度苦しそうな位の硬さを取り戻していた。
愁は自分の陰茎を握りながら、息を荒げながら
2人に縋るような声を出した。
「も、もう一度……ふたり同時に……お願い……」
その甘えにも似た頼みに、葵と凛は一瞬見つめ合い、頬をほんのり染めながら、ゆっくりと愁の
もとへ。
その表情は、まるで女神のようにうっとりとした従順さに満ちていた。
「ご主人様の、お願い……もちろん……♡」
「んふ……一緒に、ね……♡」
ふたりは可愛いメイド服を乱しながら、同時に愁の陰茎へ唇を寄せた。
凛が温かな舌で愁の睾丸を丹念に転がし、甘く啜る。葵は鈴口から零れる雫を舌で舐め取り、
そのまま、じゅる……じゅりゅ……と音を立てて
亀頭を咥え込み、丹念に愛撫していく。
「ぁ……っ、ん、凄……そんな……っ……」
快感に震えながら必死に堪える愁。
腰が小さく揺れ、喉からは子供のようにか細い声が零れ。
すぐにでも果ててしまいそうなほど敏感な反応に、葵と凛はわざと同時に唇を離し。
「っ……!?」
大きく見開いた瞳に涙が滲み、唇を震わせる愁。
泣きそうに見えるその顔は、あまりに無垢で、同時に愛らしかった。
葵と凛は恍惚とした表情を浮かべ、見下ろすように愁を包み込む。
ふたりの声がほとんど同時に重なった。
「「続きは、ベッドの上で……」」
「だよ……♡」
「でしょ……♡」
その囁きに、愁の赤い瞳は熱を帯び、もう抗うことなどできなかった。
ともだちにシェアしよう!

