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第百十三話 18禁
「……乳首だけでこんなになるなんて……やっぱり、京之介さんは可愛いですね……♡」
京之介は甘い疼きに、まだ身体を震わせていた。気づけば、お姫様のように愁に抱き上げられていて、いつの間にかベストは脱がされ、Yシャツのボタンが上から一つずつ、ゆっくり外されていく。
「は……ぁ……も……可愛、ぃ……禁、止ゃ……」
思わず口にした抵抗も、愁に「嫌です……♪」と笑顔で拒まれる。
指先が進むごとに、白い肌が照明に晒されるのがたまらなく恥ずかしくて、京之介は顔を両手で隠した。
「ぁ……ぃ、いざと……にゃると……ぁ……
恥ずか、しぃ……もん……ゃ……な……」
シャツのボタンは全部外され。愁にその手も
そっとのけられると、晒される乙女の様に
はにかみ、赤らんだ顔……
「ほんと……可愛いんだから……ン……ッ♡」
囁きと共に、唇に重ねられる軽いキス。
チュ……チュ……と甘く啄まれると、次第に唇から首筋へと愁の口づけは移り
「ん……ん……ぁ、愁……ぅ……♡」
熱を帯びた舌がぞくりとした感触を残していく……首筋……鎖骨……Yシャツは捲られ、胸が
露わになった。
「ここも……ふふ♡」
愁の指にシャツ越しに弄ばれた乳首は、桃色の
先端を赤く腫れさせ、敏感さも増している。
「ぁ……」
彼は自らの指を唇に含み、ちゅぷ……じゅる、
と濡らしていく。
その艶めいた仕草を、京之介は息を呑んで見つめるしかなかった。幼い頃から知る彼のはずなのに、今目の前にいる愁は、可愛さはそのままに、別人のように色気を纏っている。胸の奥が
じくじくと高鳴り、息が詰まる。
そして、ぬめるように湿った指先が再び京之介の乳首を――。
「あッ……ぁ……」
敏感にされた乳首を、ぬちゅ……くちゅ……と湿った音を立て、指で執拗に転がし、摘み、溶かしていく。
「んぁあぁッ♡♡あッ♡やぁ……っ♡あかん……ッ♡あかんてぇ……ッ♡♡」
愛撫のたびに胸は火照り、尖っていき、京之介の甘い吐息はとめどなく漏れた。
「あかッ……ンンッ♡♡♡」
唇は塞がれ、指は乳首を交互に弄び、疼きの
逃げ場がなくなった腰はびくびくと揺れて、脚はもじもじと落ち着かない。
「ぷ……は、ぁ……は……ぁ……かんっ……て……♡♡」
唇を離した愁が「……美味しそ……♡」と零した時、京之介の身体はソファに預けられ。
照明の眩しい光に、一瞬目を逸らせていると
愁が京之介の上に被さり光を遮り
「食べちゃいます……ね♡」
耳元で囁かれた。
「ふぇ……あッ!?」
間の抜けた声をあげるより早く、唇に乳首を
舐められ、甘い刺激に息が震える。
「ふあッ♡……あぁ……しゅう……ッあッ……♡
あか……ンッ♡♡」
舌で円を描かれ、先端をちゅる……じゅ……と吸い上げられれば、もう片方も指先で抜かりなく
責められる。
「こえ……ぇ!抑えられ、へんッく……なる……
んぁあ……♡おさえぇ……られへんくなりゅ……からッ……ぁ……♡」
「ちゅ……ぁ……聞かせてくださいよ……
京之介さんの……えっちな声……ふふ……♡」
上目遣いでそう言われれば、もう堪える術など
ない。
「あぁッ!♡も……知らへんッ!♡知らへんッ……から……なッ!んぁッ!♡あッ!♡」
唇が、今度は指で弄っていた方の乳首を
じゅぶ……っと吸い上げ、舌でねっとり転がす。もう片方は、濡れた指先がくちゅ……ぬちゅ……と弄ぶ。
「ん……はぁ……♡は……ぁ……♡」
唇が離れると、そこには銀糸がきらめき、艶やかに濡れた乳首が震えている。
「……ふふ♪」
愁は目を細め、そのまま舌先を下へ――
薄く締まった腹筋の線を、ぬる……と這わせて
いく。舐められた跡は濡れ光り、熱を帯びて
じくじく疼く。
「はぁッ……♡あ、ぁ……」
蕩けた声が零れる間に、愁は京之介の腰のベルトに指をかける。
カチリ、と外れた音がいやに鮮やかで。
「ん……脱がせ、ますね……」
囁きと同時に、京之介が頷くより先に、
スラックスはするりと抜き取られていった。抵抗なんて最初からなかった。荒い息を吐きながら、ただ身を委ね。
「あッ……」
自分の熱が細い六尺の布切れに押し込められているのを意識した。布地はすでに張りつめて、
滲む熱にしっとりと濡れ、狭いふんどし越しに
勃起を主張して。
「……ふんどし……やらしぃ……♡」
隠すはずの布が、むしろ愁への欲を艶めかしく
際立たせる。
「ふ、ぁ……あ……ッ♡」
布一枚に押し込められた欲を、愁の指先がなぞる。
六尺は決してほどかれないまま、食い込む布越しにすりすりと擦られ……濡れと熱で布は肌にぴったり貼りつき、指がわざと縁をずらすたび、
敏感なところが布と指の両方に挟まれてびりびりと痺れた。
「ん、ふ……ッ♡やらしぃ……愁……も、っと……
してぇ……な……♡」
掠れる声が勝手に零れる。
解かれもしないのに、狭いふんどしの中で昂ぶりは暴れ……それを抑える様に愁の舌が布の上から這う。
「やらしいの……どっち、ですか……♡ん……」
熱く濡れた舌が縁をなぞるたび、布地が唾液で
湿り、貼りついた下から敏感なものが脈打ち。
「ちゅ……もっと、見せて……♡京之介さんの……
えっちぃとこ……」
「はっ……は、ぁ……ぇ、ええよ……♡」
返事のあと、京之介の腿は指をかけられ、
するりと脚を押し広げられる。
「綺麗……それに……とっても……♡」
六尺の布がいやらしく食い込んでいた。
愁は、解くことなく前だけをそっと咥え――
布を噛んで引き、ゆるりとずらしていった。
「んふ……ぁ……ッ♡」
息がかかり、京之介はゾクリと背を震わせる。
縁をずらされた瞬間――
「ぁあッ♡」
思わず嬌声が漏れた。露出する陰茎、まだ布に
隠されたままの亀頭……。
「……やぁ……ッ♡そこ……ッ♡」
脚はもっと大きく開かされていく。肌にまとわりついていた布がほとんど剥がされ、そこに溜まっていた熱が露わになり。
「ひぅ……ッ♡あ……ぁ……ッ」
羞恥と悦楽に涙をにじませながらも、京之介の頬はとろりと朱に染まり、唇は艷やかに笑んで。
「……やらしぃ……♡」
囁くと同時に、愁の唇がそこへ降りる。舌では
なく、まずは柔らかな唇でそっと陰茎の根元を
包み込み、唾液と熱を混ぜ合わせるように
じんわり愛撫する。
「ん……んぅ……ッ♡あ……ぁ♡」
押し寄せる甘い痺れに、京之介の腰は勝手に揺れた。布越しに残るわずかな亀頭の擦れと、直に
伝わる唇のぬめやかさ――その二重の責めに、意識は蕩けていくばかり。
「もっとぉ……愁っ♡あぁ……っ♡あッ♡見て……見て……っ♡うちの……ぉ……やらしぃ……
とこぉ……♡」
唇を離した愁が微笑み、布の位置をさらに
ずらす。布地の隙間から、陰茎そのものが彼の
口元へ誘い出され。
「わぁ……大きぃ……♡」
愁は頬を染めながらそう言いつつ唇を開け、
舌が、ぬるり……と裏筋を舐め上げ
「んっ……しゅう、ん……ッ♡はぁぁ……♡」
舐められるたび、京之介の喉からは、甘くとろけるような嬌声が零れ落ち。
「れ……ちゅ……ん……しょっぱ……ふふ……♡ん……」
亀頭は愁の唇でむっちりと包まれ、舌で
ぬちゅぬちゅと転がされ、時にちゅうう……っ♡と吸われ――
愁の黒髪がさらりと揺れ、上下するたびに熱は
じくじくと煽られていく。じわじわと昂ぶり、
京之介の腰は勝手にびくびく痙攣し、
震えを止められない。
「ん……ぁ……♡」
甘い吐息がもれ、脚は自分の意思に反して開かされる。愁をもっと受け入れようと、無防備に開いてしまう。
「んぅ……ッ♡あぁあ……ッ!イくッ、イくッ!♡イ……ッッ」
絶頂寸前――愁は唇をぷちゅ……と離し、
吐息混じりに
「は……ぁ……まだ、です……♡」
囁き、糸を引いて濡れ光る陰茎を、わざと見せ
つけるように舌先でつぅ……と撫で。
「そな、いにゃ……ぁ……ッ♡……愁……ぅ……」
涙目で見上げる京之介を置き去りにしたまま、
愁は親指で尻に食い込む布をずらし、視線は
ゆっくりと唇を、舌を這わせ、ぞくりとするほど
意図的に――秘蕾へと、愛撫を移していく。
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