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第百三十九話 18禁
京之介が小さく吐息を洩らしながら見上げてきた。
「ぁ……あんた……いっつもやさしいのに……
責める時……ほんま……手加減なしやん……」
愁は京之介の潤んだ瞳を見下ろしながら、首を少し傾げて微笑んだ。
「……いやだった……ですか……? 」
問いかけに、京之介は困ったように笑みを浮かべる。
「……ううん……好き……あんたにやったら……何されたって……♡ 」
その返事に、愁は唇をちゅ……と軽く重ねて、
低く甘く囁く。
「……俺も好きです、気持ちよさそうな京之介さんの顔……もっと、見てみたい……」
「……ん……見て……♡ あんただけ……愁だけの……うちを……」
京之介はそう答え、赤く染まった頬で恥ずかしげに笑う。
「……嬉しい……」
囁き、その唇へ、愁はもう一度やさしく口づけ。
吐息が触れるほどの距離でささやき、続けて耳元で――。
「……ぜんぶ、見せて……」
京之介の胸が小さく震え、期待と羞恥に揺れる瞳がこくりと頷く。
愁は静かに腰へ手を伸ばし、ベルトの金具を
外した。かちゃり、と小さな金属音。続いて、
スラックスのフックを外し、ジッパーをゆっくり下ろす。
「……ちょっと、腰あげてください……」
「……うん……♡ 」
素直な声とともに、京之介の腰がふわりと浮く。愁は布をするりと下ろし、スラックスを床に落とした。
ベッドに横たわる肢体は、六尺の布に包まれただけ。すらりと伸びる脚があらわになり、その
あまりの美しさに、愁の赤い瞳が細められる。
「……ん、ふふ♡ どや……極上ぼでー……♡ 」
視線を浴びた京之介は頬を染め、自信満々な
言葉とは裏腹に、もじもじと恥ずかしそうに身をよじる。
「……とっても綺麗……京之介さん……」
そう告げて、愁は唇をすべらせた。みぞおちに
ちゅ……と音を残し、舌を這わせる。ぬる……
じゅる……。
しなやかな腹筋を丹念に舐め上げるたび、京之介の息が震え、のどから嬌声が漏れる。
「ん……ふ、ぁ……っ……あかん……♡ 」
舌先はさらに下へと進み、ふんどし越しに盛り上がる陰茎へ触れた。湿った口づけを落とすと、
ぴちゃっ……じゅる……と濡れた音が布越しに
響く。
「乳首だけで……こんなにして……やらしい京之介さん……」
「ひゃ……ぁっ……♡ 」
布越しに亀頭のかたちをなぞる。舌先で裏筋を
くすぐり、じゅる……ぴちゃ……といやらしい水音を立てながら舐め上げると、京之介の身体が
びくびくと震えた。
白い布はすでに愁の唾液で濡れ、京之介の先走りと混ざってじわじわ透けていく。
「あ、んぁ……♡ もっと、ねぶって……
うちの、ち○ぽ……愁の、お口で……可愛いがってぇ……♡ 」
愁はそんな訴えに小さく微笑み、舌でさらに
じゅぷっ……ぢゅるっ……と音を立てながら布越しに舐め上げる。
そのやさしい笑みとは裏腹に、容赦なく京之介の陰茎を昂らせていく責め。その腰はもう抑えきれず、小刻みに浮いては震えていた。
「ぁ……京之介さんの……苦しそう……」
愁は呟き、ふんどしの布をそっと指で引っ掛けて横へずらすと、熱に張りつめ反り返った京之介の陰茎を完全に露わにした。白磁のような脚を支え、軽く開かせると、そこに息を吹きかける。
「……京之介さんの匂い……好き……♡ 」
顔を寄せ、陰毛に鼻先を埋めるように深く息を吸い込む。微かに汗を帯びた淫靡な香りが肺を満たすと、愁の瞳はさらに熱を帯びた。
「や……そ、そないとこ……くんくんせんといて……っ♡ ちょ……恥ずかしぃて……♡ 」
脚を震わせ逃げようとする京之介。だが力はもう抜け、愁に簡単に押さえられてしまう。
「……危ないですよ……暴れたら怪我します……ん」
そう囁きながら、愁は勃ちきった陰茎の根元に
舌を這わせた。
「んっ……♡ あ、あぁっ……♡ やっ……そんなん……♡ 」
舌が根元をくすぐるたび、京之介の身体は震え、甘い嬌声が喉奥から零れる。
愁は次に陰嚢へ唇を寄せ、やわらかい袋を
そっと口に含んだ。
「ちゅぷっ……ん、ちゅる……くちゅ……」
舌先で転がすように丹念に愛撫すると、京之介の腰がびくんと跳ね、声が堰を切ったように溢れる。
「あかん……っ♡ そ、そこ……♡ やっ……しゅ、愁……っ……あッ♡ 」
さらに片方の玉を吸い上げながら、もう片方を
舌で転がす。唇が離れるたび、唾液が糸を引き、ぬるんとした水音がいやらしく響いた。
「んん……エッチな味……♡ 」
愁は滴る先走りを舐めとりながら、舌をゆっくりと竿へ這わせ、濡れた線を作って亀頭へと登り詰める。そして先端に溜まる透明な蜜をすべて吸い上げるように口づけた。
「ちゅぅ……ちゅるる……じゅぽっ……」
そのまま唇を押し広げ、亀頭をすっぽりと飲み込む。舌でカリ裏をしごきながら、口腔内をきゅっと吸い上げると、京之介はたまらず悲鳴をあげた。
「ひあぁっ……♡ あっ♡ やっ……♡ おくち……♡ おくち、やば……っ♡ あ、あかん……あかんて……♡ 」
愁は黒髪を揺らしながら、ゆっくりと竿全体を
呑み込んでいく。
「じゅるるっ……じゅぷっ……ちゅぽっ……ぐちゅぅぅっ……♡ 」
わざと音を立てて啜り、喉奥でぬちゃぬちゃと
愛撫を繰り返す。
「んあぁっ……♡ しゅ、愁……っ♡ やっ……あぁん♡ しんどぉて……気持ちよすぎてぇ……♡ 」
唇を上下させるたび、唾液と先走りが混ざり合い、粘ついた蜜音が絶え間なく響いた。愁は竿の側面を舌でぐちゅぐちゅと舐めあげ、次の瞬間には先端をじゅるんと強く吸い上げる。
「ひゃぁっ♡ あ、あぁ♡ あかん……も……♡♡♡ 」
京之介の腰は理性を失い、愁の喉奥を激しく突き上げ。突き上げられるたび、息が詰まり涙がにじむ。それでも愁は黒髪を揺らしながら首を振り、舌で裏筋をぬるぬると責め続ける。
「やぁっ♡ あかんっ……♡ しゅ、愁のお口……しめつけすぎて……で、射精るっ♡ もう、射精るぅぅっ♡♡ 」
そのたびに蜜音はいやらしさを増し、
「じゅるるるっ……じゅぽっ……ぐちゅっ……♡ 」
部屋の空気を淫らに濡らす。
そして――
「あっ♡ あっ♡ ああぁぁぁッッ♡♡ 」
京之介の声が絶叫に変わった瞬間、どぷっと
濃厚な精が勢いよく噴き出された。
「んぐっ……ごぷっ……じゅるるっ……」
喉奥に叩きつけられる熱い精液。むせそうになるほどの量に愁の喉は波打ち、呼吸が詰まって目尻から涙が零れる。だが彼は両手で京之介の腰をしっかり抱え込み、逃がさず、すべてを受け止めていく。
「んっ……んく……ごくっ……じゅるぅ……」
嚥下のたびに喉が鳴り、精液が喉を焼きながら
胃へ流れ落ちる。口の端から零れそうになった分も、舌を這わせて音を立てながら吸い上げ、丹念に飲み干した。
「ぷはっ……♡……ん……濃ぃ……京之介さんの……」
潤んだ唇を艶やかに光らせながら、愁は満足そうに微笑んだ。
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