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第百四十一話 18禁
愁の耳に、かすれた声が落ちてきた。
「ふ、ぅ……愁……もう、挿入れてぇな……♡ 」
京之介の赤い瞳は潤んでいて、熱に浮かされたように艶やかだった。
「……もう……揉まれただけで、うちのお尻の穴……疼いてしゃあないさかい……な……?♡ 」
愁はその願いに胸を震わせながらも、そっと首を振る。
「……いきなりは、だめです……。京之介さんを
傷つけちゃうかもですから……」
そうやさしく告げて、抱き寄せた身体をそっと
ベッドに仰向けに寝かせる。京之介の背が白いシーツに沈み、朱の差した黒髪が波のように広がっていく。
「……愁……心配し過ぎやん……うちの身体……強いんやさか……」
「それでも、だめ……ちゃんと、とろとろにしなきゃ……」
指先をふんどしの結び目へ伸ばすと、京之介は
ビクリと肩を揺らした。
「ちょ、ま……待ってぇ……恥ずかし……」
そう抗う声は弱く、視線は逸らしながらも頬は
熱く染まっている。
結び目が解かれ、布がするりと抜け落ちる。
そこに現れたのは、京之介の生まれたままの姿――艶やかな肉体が月光にさらされるように、隅々まで愁の目に広がった。
白磁のように滑らかな肌。引き締まった胸と腹筋。けれどその下に、昂りきった陰茎が誇らしげに反り立ち、陰嚢は熱に張りつめて震えている。
愁の喉が、ごくりと鳴った。
「……京之介さん、脚……開いてください」
その声はやさしく、それでいて抗えない命令のように響く。
京之介は恥じらいに唇を噛んで、けれど期待に
滲む瞳で頷いた。
「……ほんま、愁の前やと……うち、アカンわ……♡ 」
ゆっくりと膝を開いていく。艶やかな内腿がシーツに擦れ、柔らかな音を立て、すべてが晒される。
尻の谷間に覗く、濃い桃色の小さな穴は、
ひく、ひく……と微かな動きで愁を誘うように蠢いていた。
「はぁ……そない、じっくり見んといて……
……そんなとこ……♡ 」
「……すごい、きゅ、としてて……。すごく……」
愁の声に、京之介は顔を真っ赤にしながら両手で顔を隠す。だが脚は閉じようとしない。
むしろ尻の穴はより強くひくつき、昂ぶる陰茎の先から透明な雫がとろりと滴り落ちていた。
「ゃ……言わんといて……愁に……じっくり見られると、うちのお尻……変になってまうやさかぃ……♡ 」
「……ちっとも変じゃない……すごく、可愛い……
可愛くて、えっちで……」
愁の吐息が、囁くたびに熱を帯びていく。
その声に包まれた京之介は、羞恥に小さく震えながらも――どこか嬉しそうに、甘い声で誘う。
「……やったら……もうぜんぶ、見て……もう、愁のものなんやさかい……♡ 」
愁はそっと息をつき、濡れた視線を京之介の艶やかな身体に落とす。
「……じゃあ、やさしくしますから……」
彼は自分の指先を唇へ運ぶ。舌でぬらぬらと舐め回し、唾液をたっぷり絡めると、そのまま熱を
帯びた京之介の尻の谷間へ。
「ん……ぁッ……♡ 」
やさしく縁を撫でただけで、京之介は小さく
跳ねて声を洩らす。
ひくひくと期待に痙攣している尻の穴を、愁は
そっと唾液でなぞる。濡れた指が円を描くたび、京之介の胸は大きく上下し、昂ぶった亀頭の先端から透明な露がとろとろと垂れ落ちる。
「やっ……♡ ぁ、あか、ん……♡ そない、
な、やさしゅうやったら……♡ ぁ……こそばぃ……♡ 」
「……だいじょぶ……すぐに、気持ちよくします……」
そう囁いて、愁は中指をゆっくり押し込んだ。
「ふぁ……ぁぁっ……♡ 」
京之介の喉が艶やかに震える。尻の穴を押し広げるように指が沈んでいき、ひと呼吸ごとに京之介の身体がビクンと波打つ。
指が奥へと馴染んでいくにつれ、愁は指をくるりとひねり、壁を撫でるように丹念に愛撫すれば
亀頭からは途切れなく透明な先走りが溢れ、それが陰嚢を濡らし、とろとろの潤滑となって更に
指先が滑らかに動きはじめた。
「んぁっ……あっ♡ そこ……っ、愁……やらしい音……鳴ってる……♡ 」
くちゅ、くちゅ、といやらしい水音が部屋を満たす。
出し入れされるたびに京之介の雄膣が指を、
きゅうっと締めつけ、その快感に耐えきれず声は次第に甘く大きくなっていった。
「んはぁっ♡ あっ……いや、そないに……!♡
あぁっ、そこ……っ♡ そないに奥、えぐったら……も、たまら、んんッ……!♡♡ 」
京之介のいやらしい嬌声に煽られるように、愁はもう一本、薬指をそっと添えて押し広げる。
くちゅっ、ぬちゅぬちゅ……と濡れ音が重なり、すでに奥は指を歓迎するように蠢いていた。
「んあっ♡ もぉ……!♡ うちの尻の穴、愁の指に蕩けさせられて……♡ あッ♡ ゆ、指だけで……イッてまうやんかぁ……♡ 」
「イッてもいいですよ……京之介さんの……声、
可愛いし……何回でも……」
「いやッ♡ いややッ♡ 指だけやなんてっ……」
「ん……だったら……♡ 」
指の愛撫をゆっくり終えると、愁は指を抜き取り、そのまま顔を谷間へ埋める。
「んぁっ♡ ちょ……」
舌を伸ばし、柔らかく開かれたばかりの尻の穴をぬるりと舐め上げた。
「ひぁッ……!? あっ……あか、ん……!♡
舐めんといて……恥ずかしぃ……から……あっ!♡ 」
羞恥に震えながらも、京之介の腰は逃げようとしない。むしろ舌先が擦れるたび、全身が小刻みに痙攣し、昂ぶった亀頭からはさらに先走りが垂れていく。
「んひッ♡ あッ……おッ♡ ぁ……♡ 」
愁は舌を尖らせ、すでにゆるんだそこへ押し込んだ。
「ふぁあぁっ……♡ 中、入ってる……っ!
舌ぁ……♡ あんんんッ……♡ 」
舌先が肉壁を撫で回し、熱と唾液でとろとろに蕩かしていく。くちゅ、じゅる、といやらしい水音がますます激しく響き、京之介の赤い瞳は涙を
にじませながら愁を見つめていた。
「はぁっ……♡ はぁっ……♡ もぉ、愁……っ、
ええやろ……? はよ……はよ突っ込んで……♡
壊れるくらい、欲しいんどす……♡ 」
愁は涙まじりに懇願するその姿に、舌を抜き取り。
「は、ぁ……そう、ですね……」
艶めかしく、とろとろに濡れた穴に自らの熱く
脈打つ陰茎を握って押し当て――。
「……挿入れますよ……京之介さん……」
「あ、ぁ……♡ はよ……愁のん、感じさせてぇや……♡ 」
吐息まじりに甘く懇願する声を背に、愁は
ゆっくりと腰を押し込んでいく。
ぬりゅ……ずぷぷぷっ……と音を立て、指で丁寧にほぐされた尻の穴は、熱く柔らかく亀頭を呑み込んでいった。
「んぁぁっ♡ はぁっ……っ♡ 来たぁ……中ん中まで……愁で……満たされてく……♡ 」
「っ……ぁ……京之介さんの、中……すごい……
あったかぃ……」
瞳を潤ませ、京之介は脚を愁の腰に絡めてきゅっと抱き寄せる。
愁は堪らずその身体を抱きしめ、まずはゆっくり、浅く浅く、奥を探るように小さなストロークで動かした。
ずぷぷ……くちゅ……ぬちゅ……。
水音がベッドに響き、京之介は肩を震わせながら嬌声を漏らす。
「ひっ……ぁっ♡ そ、そこ……っ♡ くりゅって……ち○ぽの先が、こりゅ……ってぇ……♡ 」
愁の亀頭が、京之介の雄膣の、ひときわ甘い部分を掠めた瞬間――全身が弓なりに跳ね上がり、堪らないとばかりに泣き声をあげる。
「京之介さんの……ここ、ですか……? 」
「っ♡ あ、かん……そこぉぉっ……!♡ そこ突かれたらぁ……あッ♡ も、ぉ……おめこ……ぉ♡ 尻の穴ぁ、おめこになってまうぅ……ッ♡ 」
愁は京之介の反応に確信し、同じ場所を狙って腰を打ちつける。
ずぷぷ……っ、ずぷっ……ぐちゅっぐちゅっ……!
「ぁあッ♡♡ あッ♡ あッ♡ おめこっ!♡ 愁っ……おめこ突いてぇっ!!♡♡ あぁっ!♡ あッ♡ 止めへんといてぇ……♡ 」
京之介の嬌声はひときわ高まり、爪が愁の背中を引っかく。
愁は汗に濡れる京之介の赤い瞳を見つめ、容赦なく腰を震わせた。
「ッ……京之介さん……んッ、もっと……感じて…………」
古びたベッドがギシギシと音を立て、大きく揺れる。
ずぷっ……ずぷっ……ぐちゅっ、ぐちゅっ……♡
濡れ切った京之介の雄膣は、いやらしい水音を
響かせて愁を迎え入れ続け。
「ぁあぁっ♡ はぁっ♡ 凄ぉぉ……っ♡
あッ♡ 愁のち○ぽ……ッ♡ あッ♡ 愁ぅ……♡ も……っ、イッてまうっ……♡ イッてまうぅぅぅぅッ!♡♡♡ 」
京之介は何度も背を反らし、爪を愁の背に食い込ませながら嬌声を張り上げる。
突かれるたびに、ぱんぱんに張って揺れる亀頭の先端から、ぴゅくぴゅくと先走りと精液が迸り、
腹筋を濡らしながら京之介は小刻みにイき続けた。
「ぁあっ♡♡ また……っ♡ またっ♡♡
イクぅぅっ♡♡♡ はぁあんッ……!!♡♡ 」
「ッ……京之介さ、ん……俺も……ッ」
ずっぷ! ずっぷ、ずっぽッ! じゅっぷ……じゅぷ……♡
愁の打ち込みはさらに深く、容赦なく一点を抉るように突き上げる。
京之介は涙と涎で顔を濡らし、腰はもう自分のものではないように震え、まともに動けずベッドに沈み込んでいった。
「んあっ♡♡ 愁ぅ……しゅうっ……♡ おめこの中んん……壊してぇっ!♡ イッても、イッても……まだ欲しいぃっ♡♡ あッ!♡ 愁ッ♡ ああッ!♡♡ しゅうッ!♡ 」
赤い瞳を潤ませ、壊れたように甘い声で愁を呼び続ける京之介。
パイプベッドはガタガタと揺れ、部屋いっぱいに淫らな水音と京之介の絶頂の叫びが響き渡る。
「ッ! 俺……もう、射精ます……ッ! 」
「ぁっ♡♡ 来てぇっ!♡ 来てぇッ!♡ あッ♡ あッ!!♡ 愁のん……おめこ、に……ぜんぶ注いでぇぇっ!!♡♡ あぁああッッ!!♡♡ 」
ずちゅっ!♡♡
愁は堪らず京之介を抱きしめ、奥深くまで一気に突き入れ――
「っ……あぁ……!! 」
どびゅ、どびゅる……!と熱い精液を、京之介の雄膣の奥に惜しげもなく注ぎ込んでいく。
「んんあぁああぁぁっ♡♡♡ あッ♡ あッ♡ ぅぁあ……♡♡♡ 」
京之介はその熱さに震え、子宮にまで届くかの
ような錯覚に全身を痙攣させながら、愁と重なり合ったまま果てていく。
「……く……ぁ……まだ……っ」
愁の精液は注いでも注いでも止まらず、京之介の雄膣を溢れさせ、淫らに尻の穴からとろとろと
滴らせていった。
「ふ、ぁ……♡ あつぃぃ……ぁ……♡ 愁に……
いっぱいに、されて……ん……♡ 」
京之介は腰砕けで力なく崩れ落ち、甘く蕩けた
笑顔を浮かべながら、愁の胸にすがりついていた。
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