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第百四十二話 18禁

 熱を吐き尽くした後、愁はまだ小刻みに痙攣する京之介を胸に抱きとめていた。 「……はぁ、ぁ……愁ぅ……♡ 」 京之介は潤んだ瞳のまま、猫みたいにすり寄ってくる。  頬を胸に押し当て、汗に濡れた吐息を甘く 吐き、愁の体温に縋りついて離れようとしない。 「は、ぁ……京之介さん……」 愁は抱き締め返し、ゆっくりと背中を撫でた。 京之介は蕩けた笑みを浮かべ、子供のように目を細めて「んふふ……♡ 愁の胸、あったかぁい……♡ 」と囁く。  その姿は、いつもの妖艶な笑みを忘れさせる ほど、無防備で愛らしかった。 愁だけが知る、誰にも見せない京之介の顔。  もっと見ていたい――そう思うたびに、胸の奥がじんわり熱くなる。 「……寂しいの、なくなりました……? 」 「ん……どうやろ……まだ……寂しいかも……」  京之介は小さく笑って、愁を見上げた。その 目の奥には、名残惜しさと甘えが入り混じって いる。  けれど、ベッドの脇のスマホに視線を移した 瞬間、現実がふと戻ってきた。 夜はもう更けている。 帰りを待つふたりの顔が、脳裏に浮かぶ。  愁は小さく息を整えて、申し訳なさそうに口を開いた。 「……そろそろお暇しないと……」 言いながらも胸の奥では、もう少しだけこの時間が続けばいいのにと思っていた。  京之介は一瞬だけ寂しそうに目を伏せたが、 すぐに唇の端を上げて、妖しく笑った。 「んふふ……♡ ほんまに帰れるんかなぁ?  うちが……誘惑したら……♡ 」 そう言い残し、京之介はふわりと立ち上がって、軽い足音だけを残して隣の部屋へと消える。  扉の向こうで衣擦れの音が微かにして、やがて静寂。  愁はその間、何も言わずに待っていた。 ただ、胸の奥がざわついている。 次にあの扉が開くとき――どんな姿で現れるのか、なぜか息を整えたくなる。 やがて、控えめな足音とともに扉が開く。 「っ……」 そこに立っていた京之介を見て、愁の呼吸が一瞬止まる。 光を受けて淡く輝く布地、そして白の中に浮かぶ彼の肌の艶。 乱れた髪も、頬に残る赤みも隠そうとしない まま。けれどその身を包んでいたのは、純白の ――ミニスカートのナース服。  布地は薄く、裾は腰の曲線を強調するように 短く、動くたびに太ももの付け根ぎりぎりまで 布が揺れる。白いガーターストッキングが腿に 食い込み、留め具のリボンが小さく揺れて―― 愁の視線をいやらしく誘う。 「っ……京之介さん……それ……」 愁は思わず息を呑む。  その格好のまま、京之介はベッドに腰を下ろしている愁の隣へ、ぽすりと軽く座った。 白いスカートの裾がふわりと揺れ、わずかに香る甘い匂いが空気に混じる。 「これなぁ……前に、愁が病院で寝とった時に……“さーびす”で着たん、覚えてるやろ……♡ 」 スカートの裾を指で摘み、もじもじと揺らしながら、恥じらいと誘惑が入り混じった視線を送ってくる。  愁は、答えを返すよりも先に、視線を奪われていた。短すぎるスカートから、しなやかに伸びた脚。白のガーターストッキングが、膝上で白い肌を更に際立たせている。 わずかに組み替えられた足の動きひとつで、 ストッキングの縁がきゅっと太ももに食い込み、そこから覗く肌がかすかに震えた。 「約束……ちゃんと守ったけど……ほんでも患者はん……ほんまに帰ちゃうの……? 」  挑むようなその言葉に、愁の胸は熱くなり、 抗う気持ちは完全に溶かされていく。 妖艶で、けれど恥じらった微笑みを浮かべる 京之介は、男であることを忘れさせるほど似合っていて――いや、むしろ男であるからこそ、その 淫靡さが際立っていた。 「……体温が……異常に上がって、帰れそうにないんですけど……」 京之介に付き合うような言葉を小さく呟くと、 愁は淫らな白衣を抱き寄せ、そのままふたりで立ち上がり、その唇が京之介を求めて重なる。 「ん……♡ 」 「んちゅ……京之介、さん……ちゅ……ん……」 唇の隙間から漏れた愁の吐息に、京之介は嬉しそうに目を細めて、「んふ♡」と色っぽく笑い キスに応えた。 「ん……ふ……んちゅ……はぁ…………♡ 」 キスの合間に、甘く蕩けた声が漏れる。  愁の両手はナース服越しに京之介の身体をゆっくりとなぞる。胸元から腰、そして尻へ―― 布越しでも熱を持った柔らかさが伝わり、京之介の息はさらに荒くなる。  京之介は、まだナースのまま 「んぁ……あきまへんよ、患者は、ん……♡  無茶するとぉ……病気治らしまへんよ……っ♡ 」 腰をくねらせるその仕草に、愁は思わず喉を鳴らし。 「……えっちな、看護婦さんのせいでしょ……」 京之介の耳元に囁きながら、尻の丸みを撫でていると布越しに違和感が指先を撫でた。 「っ……これ……」 疑問を抱きながら、愁はゆっくりとナース服の スカートを捲り上げていく。 すると――白いガーターストッキングの上に、 レース地の赤い布が目に飛び込んできた。 「……っ……」  京之介は恥じらったように視線を逸らしながらも、愁の反応を楽しんでいるように口角を上げる。 「んふ……♡ えらい好きな患者はんへの、うちからの“すぺしゃるさーびす”や……♡ 」 それは、艶やかなレースの赤いTバック。 細い紐の布が腰骨に食い込み、尻の割れ目をくっきりと浮かび上がらせていた。後ろ姿のいやらしさはもちろんだが――前はさらに衝撃的だった。 小さすぎる布は陰嚢のふくらみだけを辛うじて 覆っていて、昂りきった陰茎は収まりきらず、 天井を向いて反り返っている。 白いナース服と純白のガーターストッキング、 そのコントラストの中で赤いレースと露出した 陰茎が、あまりに淫らで目を逸らすことができない。 「っ……退院させる気……あるんですか……? 」 愁の声は熱に掠れていた。 京之介はわざとらしく裾をつまんで揺らしながら、恥ずかしそうに、けれど淫靡な笑みを浮かべて呟いた。 「んふふ……あるんやけどぉ……♡ あかんねぇ、 患者はん。こないなんじゃ、退院はずーっと 先やわぁ……っ……んんっ……ん……♡ 」  愁は、京之介の唇を塞ぐ。目の前の京之介の 淫靡な姿と、その言葉に理性が燃やし尽くされるような感覚を覚えていたから。  その舌先で、京之介の吐息を絡め取る。 両手は自然に腰へ回り、赤いレースのTバックに食い込んだ尻肉を、ぐにゅ……ぐちゅ……といやらしいほどに揉みしだいた。指先で弾むような肉感を弄ぶたび、布の奥からとろりと濡れた音がこぼれる。 「んふっ……あっ……♡ いやらし……♡ お尻……そんな……んちゅ♡ れりゅ……♡ 」 嬌声がキスの合間に滴り落ちる。 「ぷ……ぁ……看護婦さんが……えっちすぎるから……ん……」  愁は舌を京之介の喉奥まで侵しながら、前へ 伸ばした手でレース越しにふくらんだ陰嚢を、 むにゅ、くにゅ、と包み込む。布地は小さすぎて収まりきらず、ぷるんと飛び出した陰茎は熱く天井を向き、愁の指が触れるたびにぶるりと脈打って跳ねた。 「ひゃぁ……っ♡ たま……ぁ……♡ 中で、 こりゅこりゅってぇ……♡ も……腰ぬける……ぬけちゃっ……♡ 」 京之介の脚は甘く震え、立っていられない。 「……と、危ない……」 「……あかん……♡ うち、ぁ……愁を、誘惑したのに……こないな……」  愁はしっかり抱きとめながら、その身体を ベッドへ横たえた。白いナース服が白いシーツに広がる純白の中で、赤いTバックがあまりにも 淫靡に映える。 愁は京之介の額へ口づけし、低く囁いた。 「……だいじょぶ……今夜は、俺が……しっかり看護しますからね……えっちな看護婦さん……」 「っ……♡♡♡ し、しゃあない……か……ほな…… 愁に……看護、させたろ……かな……」 京之介の声は甘く蕩け、それでもまだ挑発的で、息を弾ませながらも期待に濡れていた。  愁の指先がナース服の胸元をなぞると、さらさらの布が擦れる音と、首筋に触れた瞬間のぬるりとした汗の水音が混じり合う。 「ぁ……ん……♡ 」 唇は首筋から、鎖骨、そして白い薄布越しの胸元へ……ちゅっ、ちゅぱ……と吸い跡を刻みながら 這い降りていく。 「んっ、んふぅぅ……っ♡ そこ……ちゅーって……あかん……ゃ……あ……っ♡ んぁあ……♡ 」 京之介はそのたびに小刻みに腰を揺らし、淫ら な声を漏らす。 愁の掌と唇は、ナース京之介の身体を余すこと なく愛撫しながら愁の瞳は、ナース服の裾から 覗く淫靡なTバックに釘付けになっていた。 「……看護婦さん、脚……開かせて……」  愁が優しい声で耳元に囁く。 「はぁ……ぁ……♡ うん……♡ 」 京之介は息を震わせて頷き。白いガーターストッキングに縁どられた太腿は、両手で触れれば自然と開いてゆく。赤いレースを指でぐいとずらすと――愁の熱く膨れ上がった亀頭が、すでに蜜と白濁でとろとろに濡れ呼吸のたびに、くぱぁ……と開く京之介の尻の穴を覗き込む。 「……ん、ぁ……♡ 来て、愁……♡ 愁の、大きい注射で……うちの、おめこ……治して……」 挑発的な瞳に、愁の理性は完全に焼き切れた。  亀頭が柔らかい襞に押しあたり、つぷぷ…… じゅぷ……じゅぶぶ……と湿った水音を立てながら呑み込まれていく。 「んひぃ……♡ ぁあ、ぁう……♡ 」 京之介の尻の穴は最初から蕩けていて、抵抗らしい抵抗はなく……ずぷぷぷ……っと一息に根本まで 迎え入れた。 「んゃぁあぁっ……♡ あか……ンンッ♡ いきなり……っ! ずっぷり挿入ってもぅてぇ……っ♡♡ 」 京之介の腰がびくびく跳ね、Tバックの前は先走りがとろりと垂れレースの赤を、より濃くしていく。 ずちゅぅ……ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ!ぱんッ! 「おほぉ……ぉ……あッ!♡ あ゛ぁあッ!♡ あッ!♡ あ゛ッ!♡ 」 愁は腰を止めず、最初から激しく突き込んだ。 蜜にまみれた膣内を、昂ぶった陰茎が容赦なく貫き、ベッドのパイプがギシギシ鳴り響く。 「あぁあ゛ぁぁっ!!♡ あがんっ!♡ しゅごい゛ぃっ♡ おめこっ♡ ごりゅごりゅされてッ♡ ほんまのおめごになりゅ…あッ!♡♡  んんぅぅっ!!♡♡ 」  京之介は甘く喉を震わせ、淫らな言葉を絶え間なく零した。愁は彼の唇を奪い、舌を絡めながら容赦なく腰を打ちつける。 ちゅぱっ♡ じゅるっ♡ ちゅるぅ……くちゅっ……♡  ぱん!ばんッ!ぱん!ぱん!ばんッ!ぱん! ぱん!ぱん…… 口内の蜜音と、濡れそぼった尻穴を突くたび響く肉と肉の激しくぶつかる音が重なる。 「んんっ……! 京之介さん……すご、ぃ……吸いついてきて……俺……ッ」 「ふああぁっ……!!♡ ん゛ああぁっ……っ!♡            もっとぉぉ、もっと突いてぇぇ……!!♡♡ 」 愁が腰を強く押し込むたび、じゅぶっ!ずぶっ!と肉壁を抉る音が響き、京之介の身体は痙攣するように跳ねる。 「あぁぐッ!!♡ あ゛ぁあッ!♡ うちの、おめこぉッ!♡ ぐちゃぐちゃに……ッッ!!♡♡ 」 シーツの上に撒き散らされるのは、突かれるたび激しく揺れる亀頭からの透明な先走り。  雄膣の肉壁をカリが抉るたび、こりこりの良い所を擦られるたびに京之介は限界を越えて、白濁をびゅる……びゅ……と散らしながら、連続で果てていった。 「ひゃぁあぁっ♡ 射精るっ……っ!!♡♡  また射精るぅぅぅっ!!♡♡ ああああっ……っ!!♡♡♡ 」 白濁が腹筋を濡らし、ストッキングにかかり、 さらに跳ね飛んでシーツに散って。 「は、ぁ……もっと……ッ……もっと……気持ちよくなって……京之介さん……っ!」  愁は汗に濡れたナース服の背を撫でつけながら、京之介を押さえつけるように激しく腰を動かし。 ぐちゅっ、ぐちゅっ……♡ ぱんっ!ぱんっ! ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ…… 汗に濡れた前髪を振り乱しながら、愁は京之介のとろとろに蕩けた尻の穴を限界まで突き上げて。 ぱんっ! ずびゅっ! ぐちゅ、ぐちゅっ!! 蜜に沈む肉音と、パイプベッドの壊れそうな軋みが重なり、部屋は淫らな響きで満ちる。 「んぁぁっ♡♡ ああぁああっ!♡♡ 奥っ♡ 奥突かれて……っ!♡♡ おめこぉ……イくっ!♡♡ イクの止まんなゅっ!!♡ ああッ!♡♡ ああぁああッッ!!♡♡♡ 」 「っ……京之介さん……っ、なか、キツぃ……! 俺、もう……っ!」 京之介の中はひくひくと収縮を繰り返し、愁の 突き続ける陰茎をきゅぅぅっ……と締め上げ。 「うあぁぁっ!!♡♡ またっ……イくっ!♡  イぐッ!♡ しゅう突くたびに、イかされてもぅてぇぇぇっ!!♡♡ んゃぁあああっ!!♡♡♡ 」 じゅぷっ……ぐちゅるっ……ずぽぉっ……! 京之介は脚を震わせ、亀頭から白濁を飛び散らせながら、白濁でストッキングを濡らしながら止まらない連続絶頂に溺れていく。 「京之介さんっ……! っ、我慢できな……っ!」 「んぅっ♡♡ あぁあッ……ッ!!♡  ええ、よ……っ!!♡ 射精してッ!!♡♡  しゅうのんッ、ぜんぶぅッ!!♡♡ 」  愁は堪らず、京之介を深く突き上げながら、 限界まで昂ぶった亀頭を奥へ叩きつけ。 ぱちゅっ! ぱちゅ! ぱちゅ! ぱちゅ!  ぱちゅ! ぱちゅ! ぱちゅッ!! ずぶっ! ばちゅっ、ばちゅ、ばちゅっ!! 「っ……京之介さんっ!! 俺……もうっ……出るっ!!」 「んんぅぅっ♡♡ 出してっ♡♡ しゅうのん……おめこにぃっ♡♡ いっぱぁぁい注いでぇぇっ♡♡」  瞬間、どちゅッ……と、愁は奥深くまで突き 入れ、全身を震わせながら熱い白濁をどくどくと吐き出した。 「ッ……くぅ……ぁ……」 びゅくっ! びゅるるるっ……どぷっ、どぷどぷどぷっ……! 「んあぁぁぁぁっ♡♡♡ あふぁぁっ……!♡♡ あっ♡♡ お゛ほぉ……熱いのおぉ……っ♡♡  しゅうのん……びゅーって……あぁッ♡♡ あ……♡ 」  京之介の身体はひくひく痙攣し、射精の余韻でまた締めつけが強くなる。 愁の白濁を搾り出すようにぎゅうぎゅうと蠢き、二人の下腹部からは蜜と精液がじゅぶじゅぶと 音を立てて溢れ出した。 「はぁ……京之介さん……すごい……まだきゅ……って締めて……」 「はぁ……はぁ……ん……ふ、ふぅ……♡ あたり前やん……♡ だーい好きな……愁……ぁ……逃がしたないもん……♡♡♡ 」 ベッドの上。  白濁と蜜にまみれたナース服姿の京之介は、 愁の腕の中で蕩け切った笑みを浮かべていた。

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