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第3話

固まってると彼の手がスッと伸びてきた。 頬に彼の温かく優しい手が滑る。 心臓が、止まってしまったかと思った。 「あ、の?何?」 「んー……」 心臓、痛い。 うるさい自分の鼓動で回りの音は何もわからない。 そんなに経っていないはずなのにこの時間が物凄く長く感じる。 触れられている部分が熱くなるのがわかった。 「喜雨ってほっぺ柔らかいよね」 「へ?ちょ、!」 むにっと軽く頬をつままれる。 痛くはないけど、これどんな状況なの? 目の前で楽しそうに頬をつつく彼。 いや、彼が楽しいなら全然かまわないんだけど……。 「はは!かわいー」 「はい!?」 突然放たれた彼からの衝撃的な言葉。 今なんて言った?可愛い? 彼がそんなこと思ってるなんて嘘でしょ? もう頭の中が色んなことでパンクしそうだ。

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