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第12話
「ご……ごめん、チロ……」
我に返り、真っ赤な顔をしてふうふうと荒い呼吸をしているチロに謝ってみる。
「ふふっ、繋にもそういうトコあるんだ〜って思ってちょっと興奮しちゃった。全然大丈夫だから気にしないで」
「で、でも、今、俺の……飲んでた……」
ごくん、って音が聞こえた気がしてすごく恥ずかしかった。
けど、チロはそんな俺の気持ちを知っているはずなのに平気そうな顔をして笑っている。
「……じゃぁさ、繋もボクの飲んでよ。それでおあいこでしょ?っていうか、飲んでもらわないとダメなんだけど」
「そ……それ、どういう事だよ」
「契りを交わすっていうのは、お互いの体液を体内に受け入れるっていう事なんだ。繋の場合、そうする事でボクの力を分けてあげられる。道籠家で頭領になるヒトは必ずそうやってヒトを護るチカラを得てきたんだよ」
そう話すと、チロは寝ていた俺に自分のを近づけてくる。
「……!!」
その身体は、男のモノも女のモノも存在していてた。
「びっくりした?ボクら妖怪はね、ヒトがひとつしかないモノを両方持ってるんだ。そうじゃない妖怪もいるけど」
「そ……そうなんだ……」
「ね、繋。早く……して……」
俺のソレよりも淡い色をしたモノを口元に押しつけてくるチロ。
「う……んん……っ……」
恐る恐る少しだけ堅いソレを口に入れる。
「歯……立てちゃダメだよ……っ……」
そう言われて、それを意識しながら舌で全体を舐めてみたり、先っぽだけ吸ってみたりした。
あとは……たまにスマホで観ているアダルト動画で女優が男優にやってたような感じの事を記憶を頼りにやってみた。
「あぁっ、けい、すごく気持ちいいよ……っ……!!」
チロは自分からも腰を動かして、それがすごくいやらしく見えた。
俺が知らないチロの姿に、俺は興奮を覚えてしまっていた。
やがて。
チロは声を上げながら俺の口の中でイッた。
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