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第31話
「そ、それなら……今ここでキスして下さい……」
「へ?」
俺、その言葉に固まる。
「ま、松若くん、ここ学校……」
「でも、ここには誰もいねーじゃないすか。だから……して欲しいっす……」
えぇぇっ、何だよ、それ。
そんな少し頬赤らめて可愛い顔してお願いしてくるなんて。
「……分かった」
並んで座っていた松若くんの頬に触れながらリクエストに応える。
すると松若くんは俺の肩に腕を伸ばしてきて、抱きついてきた。
「ちょっ、ちょっと……っ……!!」
「先輩の匂い……オレ、大好きです……」
首筋に顔を寄せる松若くんの息が荒くなっていく。
「も……っ、離れて、松若くん。部活あるんでしょ?」
「あります……けど、あと30分あるから……先輩とこうしていたい……」
「…………」
俺、生殺し?
いや、いいけど、我慢するけど。
松若くん、なんだかこないだよりも積極的だなぁ。
……もしかして、松若くんのじいちゃんが言ってたっていう、『夫になる人には絶対惹かれる』っていう事、関係あるんじゃないか。
そう思いながら頭を撫でていると、松若くんが俺の顎を掴んでキスしてくる。
「ん……んんっ……」
たどたどしく触れてくる舌。
俺の唇を舐めるその動きが可愛くて、いやらしい。
「……ぁ、うぅっ……!!」
ちょっとだけ。
一生懸命してくれたから俺もって思って、その可愛らしい舌を吸ってしまっていた。
「学校でこんな事してくるなんて、松若くんってすごくHなんだね」
唇を離して耳元で言うと、松若くんの身体はびくん、と震えた。
「や……そんな事……」
「違うって言うの?Hじゃない子は学校でキスしてなんておねだりして舌入れたりしないと思うけど」
あぁ、まずい。
俺、何言ってんだ。
煽ってどうするんだよ。
「せ、先輩のせいです。オレ、先輩がしてくれたコト、忘れられなくて……」
「…………」
もう、無理。
普段は少し怖い目つきで人を寄せつけない感じなのに、俺とふたりきりになったら途端に甘えた顔するとか。
「……忘れられなくて、それでどうしたの?ココ、自分で弄っちゃったりしたの?」
「あぁ……っ、そう……です。でも、先輩がしてくれた時みたいに気持ち良くなれなくて……っ……」
スラックス越しに触れると、ソコはもう堅くなっていた。
「最初から回りくどい事言わないで素直に言えば良かったのに。俺に抜いてもらって気持ち良かったからして下さいって」
「あぅっ!!」
完全にスイッチが入った俺は松若くんが履いているものを脱がせると、その可愛らしいモノに触れる。
「俺のせいにしちゃってるけど、元々ココ弄るの大好きなんでしょ?」
「あ……っ、あぁ……っ、せんぱい……っ、せんぱいの手……イイ……っ……!!」
皮を剥いて指で全体を撫でると、松若くんは別人のように可愛い声を出してくれる。
「そんな大声出したら誰か来るよ。そしたら松若くんのすごくHな姿見られちゃうけど、いいの?」
「は……っ、やぁ……っ、やです……っ……!!」
「こんなになっちゃったら思い切りイキたいよね。松若くん、ちゃんとイかせてあげるから静かにしてるんだよ?」
「は……はひ……っ……」
露わになっているピンク色の鬼頭を口に含むと、松若くんの身体が大きく震えた。
「ひぁっ、せんぱい、そんなにきつく……あぁぁあぁっ……!!」
皮との境目を刺激した後できつく吸い上げると、松若くんは俺の口でイッてくれる。
俺はその甘い汁を一滴残らず飲み干していた。
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