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第38話

家に帰って、夕食までの時間。 俺は先に風呂に入るって言って松若くんと手を繋いで浴室に向かっていた。 今日は露天風呂じゃなくて天気が悪い時とかに入る檜の風呂。 行く途中でチロとすれ違ったんだけど、ニヤニヤと笑いながら、 「逆上せないようにね〜!!」 ってからかわれた。 浴室に入ると、俺は松若くんの背後に座ってその身体を洗っていた。 「……っ……!!」 スポンジで触れているのが少しもどかしい。 それは松若くんも同じなのか、少し早い呼吸をしながら時折俺の方に身体を預けつつその身を震わせていた。 「……松若くんって俺の事、こうやってすぐ煽ってくるよね」 「やぁ……んん……ッ……!!」 「俺、チョロいからすぐその気になっちゃうよ」 ある程度スポンジで松若くんの身体を洗うと、泡のついたままの状態でその身体に手で触れる。 それで松若くんはさっきよりも身体を震わせて甘い声を発してくれた。 「松若くん……ここって感じるの……?」 「んぁっ、あぁっ、か、感じます……ッ……!!」 手を泡で隠れた乳首に伸ばして聞いてみると、松若くんは声を上ずらせながら応えた。 「そうなんだ。将来、赤ちゃんに授乳する時Hな声出しちゃったりしたら俺、堪えられないかも」 「あぁぁッ!!!」 同時に両方とも摘んで扱くように弄ると、一層大きな声で喘いでくれる。 「せ、せんぱいっ、そんな……っ、ちくび、そんなにされたらぁ……ッ……!!」 「イクの?乳首だけで」 「あぁぁッ、せんぱいっ、イク……ッ、イっちゃう……っんぁぁぁッ……!!」 耳朶を甘噛みしながら乳首の先を爪で撫でると、松若くんはイッた時みたいに大きく身体を震わせた。 けど、射精したわけじゃなかった。 えっ、これって、こんな事ってあるのかな。 「は……っ、先輩……っ……」 顔を真っ赤にして俺にキスしてくる松若くん。 逆上せないか心配になって、俺はそのキスに応えた後、すぐに松若くんの身体についたままの泡を流していた。

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