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第53話

生徒会室がある方は関係者以外入れなくなっている通路があって、俺たちは誰にも邪魔されずそこまでたどり着いていた。 「お疲れ様です、道籠先輩」 「お疲れ様、何か困った事とかなかったかな?」 「大丈夫です、ありがとうございます!」 そこには当番の後輩がふたりいて、空き時間で買ってきたらしい焼きそばとたこ焼きを食べていた。 「お昼食べたら交代するから。何かあったら連絡してね」 「は、はい!」 ふたりは俺より少し後ろに立って恥ずかしそうにしている雅美くんを見ている様だった。 「じゃあ、また後でね」 通学カバンにしているリュックを背負うと、俺は雅美くんと生徒会室を後にし、隣の空き教室に入った。 学校祭中の今は物置になっていて、俺は入口についてるカーテンを閉め、ダンボールで人目につかなくなっているところに椅子と机を運んでふたりの席を作る。 「やっとふたりきりになれたね、雅美くん」 「うす……」 自然にお互いの身体に手を伸ばし、抱き合ってキスを交わした。 「早くご飯食べてその格好の雅美くんとHな事したいな。……いいよね?」 隣に聞こえないように雅美くんの耳元で囁くように話す。 その温もりと匂いとで気持ちが昂ってどうしようもなくなってしまう俺って、ホントどうしようもない奴だよな。 「……」 顔を赤らめてその瞳を潤ませながら、雅美くんは首をゆっくりと縦に動かしてくれる。 「ありがとう、雅美くん」 「…………」 その頭を撫でておでこにキスしてしまったんだけど、それから雅美くんはどこか不安そうな顔つきに変わって、俺はそれで何とか我に返っていた。 「あ、いや、やっぱダメだよね。ちゃんと準備してきてないし。雅美くんが可愛すぎて俺……」 「……それって、この格好だからっすか?」 「え……?」 「先輩が可愛いって言ってくれるのもHな事したいって言ってくれるのも嬉しいけど、それってオレが女の子だったら良かった……って事じゃないっすか……」 「……!!」 そんな風に受け止められるなんて思わなくて、俺は返答に迷う。 あぁ、こういう時、俺ってホント駄目だ。 「……俺の気持ち知っててそんな事言うの?俺は……ストッキング履いてるとはいえ人前でこんなに脚出して歩いていた君が俺に会った途端恥ずかしがってスカート伸ばそうとしていた姿に興奮しちゃったんだけど」 「ひ……ッ……!!」 下手な言葉よりも……と思い、内股をストッキング越しに撫でると、雅美くんは身体を震わせ色っぽい声を出す。 「余計な事考えなくしてあげるよ、雅美くん」 「け…繫せんぱい……っ……」 俺しか知らない、眉を下げ目を潤ませながら頬を赤く染めたその可愛い顔。 そんな顔を見つめていたら、おにぎりを食べてから……っていう気持ちはどこかに行ってしまい、俺は雅美くんに再びキスをしていた。 「うぅ……ッ、ふぁ……っ……!!」 壁に雅美くんを押し付けるようにしながら、その口の中を貪ってしまう。 時折漏れるその可愛い声が愛おしくて堪らなかった。 「ふふ……っ、キスだけで濡れちゃったんだ。嬉しいよ」 「あ……んぁ……ッ!!」 スカートの中に手を入れて、雅美くんのが勃起しているのを確認する。 ソコはストッキングの上からでも分かるくらい中心が湿っていた。 「ストッキング、邪魔だから破っちゃいたいけど、この後からも使うよね……?」 「あぁ…っ、はぁっ、はひ……っ……」 俺の言葉に雅美くんは気持ち良さそうにしながら頷き、自分から染みのついたそれを脱いでいく。 「せ…せんぱいっ、お、オレっ、一緒に気持ち良くなりたいです……っ……!!」 「ん……でも、このままここで一緒にイッちゃったら後始末が大変だしバレたら困るでしょ?それは家に帰ってからゆっくりしようよ」 雅美くんからの可愛いおねだりに応えたかったけど、俺はグッと堪えて雅美くんの足元に跪くとスカートの中に顔を入れてその濡れたモノを口に挿れた。 「や……っあ……ッ、またオレだけ……っ……!!」 俺の頭を掴んで離そうとする手。 その手を無視して俺は愛撫を続け、雅美くんをイカせていた。 「んは……あぁっ……!!」 イッた後の蕩けた顔。 この顔を見ると堪らなく幸せな気持ちになる。

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