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第188話◇side*陽斗 7 ※

第188話◇side*陽斗 7 ※  髪下ろしてて。いつもと違う。  前髪の間から、真顔で見つめられると。ドキドキが半端じゃない。 「――――……陽斗さん?」  クス、と笑う三上。  なんかほんとこいつは、いっつも余裕で。    ……ムカつく。な。  三上の頬に手をかけて、少し驚いた顔を見ながら。  引き寄せて、唇を触れさせた。  しばらく触れ合わせて、離して。  そのまま、もう一度、触れ合わせる。 「――――……」  キスを離して、至近距離から見つめると。  すごくびっくりした顔で、オレを見下ろしてる。  ざまーみろ。  と、ちょっと思った瞬間。  三上が、んー……と言いながら。  ひょい、とオレを抱き上げた。  え。 「ちょ……」 「――――……」  つか、ひょいひょい抱えんなー!  なになに、これ。オレ、どこ連れてかれ……。  狼狽えてる間に。  ――――……降ろされた所は、三上の。 「……陽斗さん、今の、ダメかも」 「――――……っ」  三上の、ベッドの上で、背中、沈められて。  三上が、オレの太腿の辺りを、跨ぐ。 「……みかみ……」 「明日、会社だし……最後まではしないから」 「――――……っ」 「触って良い?」  三上の手が、オレの首筋を、なぞる。  くすぐったくて、ぞく、と首を竦めると。  覆いかぶさるように、近づいてきて、キスされる。 「――――……ん……っ」  深くキスされて。  三上の手が、裾から中に、滑り込んで、ウエストを撫でた。 「――――……っ」  ぞく、と震えて、顎が上がると、くす、と笑う三上の唇に塞がれて、舌を を絡め取られる。 「……ン……ッ」  ……わー。  なんかオレ。  ものすごい。  三上のスイッチを。押してしまったのかも、しれない。  オレ達は、今……1ヶ月、恋人で。  ……そういう事もいいよって言ってて。  だってもう最後までしちゃってるし。しかもあれ、オレが誘ったようなものだし。今更ダメとか、よく分かんないし。  だからいいよって言った。  その状態で、泊まりに来てて。  ……でもって、あんな風に。キス、して。  こうなるのも――――……当たり前……なのかな、もしかして……。 「――――……ぁ……っ」  肌をなぞって、上がってきた手に胸を撫でられた。  声が漏れて、少し外れた唇を、またキスで塞がれる。 「……ん……っ待っ、て……」  乳首、触れられて。びく、と震えて。 「あ……っ」  上がった声を、飲み込まされるみたいにキスされて。  舌を吸われて、んん、とくぐもった声が。漏れる。 「――――……ごめん、待てない」  囁く三上の息は、はあ、と熱くて。  服の中で、オレに触る手も、めちゃくちゃ、熱くて。 「陽斗さん――――……」  濡れたみたいな。熱っぽい声で囁かれて。  囁く唇が、首筋をなぞって、舌で触れて。少し下の方に、痛みを落とす。 「……っ……ん、んん……」  ダメだ、これ。  ――――……なんか余裕だらけの三上がちょっとムカついて。  驚かせようとしたけど。  …………余裕は、無くなった気がするけど。  なんか、違う。これを、望んでたわけじゃ、ない、気がする。  赤くなるとこ。見たかった、んだけど……。 「陽斗さん……」  ――――……余裕は、ない、みたいだけど。  こんな男っぽくなられると。  だめだ。これ。もう  ……むり――――……。 「三上……」  キスされて。  その首に、腕を、回した。

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