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第七章・4
じっくりと、途中で何度か止まりながら、雅貴は藍に挿れていった。
「痛くないか?」
「大丈夫……」
ああ、恥ずかしい。
僕の中に、雅貴さんが挿入ってくる。
でも、こんなにも嬉しい。
体が、雅貴さんで満たされる。
心も、雅貴さんでいっぱいになっていく。
はぁっ、と深く大きな息をついた時、雅貴は全て藍の体内に飲み込まれていた。
「動いても、平気か?」
「……」
返事はせずに、藍は首を一回だけ縦に振った。
それを合図に、雅貴はゆっくり腰を退いた。
内壁が逆らい、粘っこく絡みついてくる。
そうかと思えば、急に締め付けてくる。
(継父が彼に執着するはずだ)
それほど、藍の体内は心地よかった。
体の中心から脳まで、快感が爆ぜる。
雅貴は、自分を保つことだけで精いっぱいだった。
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