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第十一章・3

「あっ……」  雅貴さんのが、僕の中に挿入ってくる。  そう思った藍は、首をのけぞらせて唇を薄く開いた。 「きれいだよ、藍」 「雅貴さん」 「激しいのと、優しいのと。どっちがいい?」  激しく、して。  そう囁いた藍の体内に、雅貴はぐんと腰を入れた。  太くて硬いペニスが奥まで挿入り、藍は声を上げた。 「あ、はぁッ!」  挿れた時と同じくらいの速さと勢いで、ぎりぎりまで引き抜かれる雅貴のペニス。  藍はシーツを掴んで、その激しい刺激に耐えた。 「手は、ここだ」  雅貴はその手を取り、自分の体に掛けた。 「雅貴、さんっ」 「いい子だ」  本格的に、雅貴は藍に腰をやり始めた。  奥まで深く、そして抜ける直前まで浅く。  速く激しく、雅貴はその体を、情を叩きつけた。 「んあッ! あぁ、はぁっ! んっ、あッ、んあぁ!」 「藍、いいよ。とても、いい」  二人で、夢中で高みに昇りつめて行った。

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