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第2話

 朝から小焼の手料理を食べられて最高の気分だ。おまけに、おっぱいも触らせてもらえて嬉しい! 「いい加減にしろ!」 「いでっ! ごめんごめん!」  頭をベシッて叩かれたから、離れる。  小焼にどんぐりを渡されたので、くるみ割りで割っていく。くるみじゃなくてどんぐりだけど、くるみ割りなんだよな、この器械の名前……。  小焼がさっき粉砕したどんぐりは捨てられていた。皮が入ったら食わないのかな。おれはどんぐり料理を知らないからわかんない。学校でも教えてもらっていないことだ。 「ピカピカのどんぐりも割るか?」 「コマでも作るんですか?」 「いや、作んねぇけど。ピカピカだからもったいないかなってさ」 「食べないほうがもったいない」 「あいあい」  小焼は食べ物のことになるとアツくなる。  何かぶつくさ言ってた。何を作るか考えてんのかな。  おれが全部割り終わったところで、小焼はすり鉢を用意していた。けっきょく、粉砕すんだな?  ゴリ、バキッ、凄まじい音が鳴る。どんぐりの中身ってこんな音鳴るの? まじ? なんか骨折れたような音鳴ってねぇか? 小焼の力が強すぎんのかな……。  鍋にどんぐり粉を移し替えて、水を入れて、火にかけて……、小焼は椅子に座った。コンロから離れるって珍しい。火がついてる時は絶対にコンロの前にいんのに。 「あれ、何ができんの?」 「도토리묵」 「何て? トト?」 「 도토리묵(トトリムク)です。ゼリー状のものになりますよ」 「へえ」 「夏樹って栄養士免許持ってますよね?」 「栄養士だからって料理がわかるわけじゃねぇぞ!」 「威張って言うことか」  デコピンされた。  このなんでもなく平穏な時間が好きだ。小焼と一緒にいられるってだけで、嬉しい。  小焼はトーストとスープを食べてた。どんぐりは朝メシにならねぇんだな。時間がかかるようだ。  小焼に触りたいって思う。いっぱいキスしたいし、それ以上のこともしたい。駄目だ。今、そんなこと考えちゃ駄目だってのに、小焼の前にいるだけで、色んなことを考えちまう。  朝メシに夢中になってるから、おれが何してても気づかねぇかな。向かい合わせに座ってっけど、上半身しか見えねぇから、気づかねぇかな。  テント状に張ってる下腹部に手を伸ばす。あー、駄目だ。ちょっと触るだけでビリビリする。小焼に気づかれたらどうなっちまうんだろ? すんごく蔑んだ目で見られそう。罵られそう。想像したら、更に興奮してきた。  自身を上下に扱く度に、期待が高まってくる。 「っ、は、……ん、ぁ……!」 「夏樹。何してるんですか?」 「ぁっ、ごめ……、おれ、がまん、でき……なく、て……」  声が出ちまう。小焼に気づかれたくて……。でも、気づかれたら、この目だ。  あきれたような、蔑んだような、目だ。真っ赤な目が睨みつけてくる。ゾクゾクする。睨まれただけで、爆発しちまいそうになる。 「せめて私が食べ終わるまで待てなかったんですか」 「ごめんっ。無理ぃ。エサ入れの時に既に勃ってた」 「まったくもう」  小焼は食後の挨拶をしてから、おれの横に来た。  おれのズボンと下着は、太腿の半分まで脱げてる。恥ずかしい。恥ずかしいのに、手が止まらない。 「小焼ぇ! 出る! おれもうイク! 見てて!」 「『待て』」 「ひっ!」  棹を掴まれた。  イキそうなところでイケない。絶妙なポイントで、タイミングで、止められて、玉がビクビクしてる。熱を出したいのに出せない。  滲んだ視界で小焼を見る。蔑んだような目でおれを見てる。 「小焼、おれ、出したぃぃ」 「誰がイッて良いと言いましたか?」 「うぅ……」  体が震える。腰がゾクゾクする。小焼の手がおれの乳首を摘む。きもちい。でも、イケない。出せない。 「ぁっ! ひっ、ぁっ……!」 「気持ち良いんですか?」 「きもちぃっ! きもちぃから! ァッ! イッ! あっ、ああっ!」  乳首を指先で捏ねられたり摘まれたりする度に、目の前を星が散る。ちんこが熱い。早く出したい。生理的な涙が流れる。それを小焼は舐め取る。熱い舌が頬を舐って、顎、首、と下がってから離れた。 「小焼! もぅっ、ゆるし、てぇ!」 「まったくもう……。『よし』」 「あー! アアッ! ひっ、ん、ンッ! あ、あああ!」  体中に電流が走ったように、ガクガク震えた。  精液が床にぼたぼた落ちる。小焼がため息を吐いてる。  全身の力が抜けた。涙がぼたぼた溢れてくる。 「そんなに、良かったんですか?」 「っ、……小焼……おれのこと、嫌ぃに……なった……?」 「これぐらいで今更嫌いになりませんよ。お前がど変態なのはわかってますからね。これ、舐めて掃除しろ」 「ん。わかった……」  床に這いつくばって、自分の出したモノに舌を伸ばす。まずい。変な味。これを美味しそうに飲むセクシー女優さんって、やっぱりすごい。  テーブルの下で床を舐め終わって視線を上げる。椅子に座りなおした小焼のズボンと下着がズレている。ああ、フェラしろってことか。  小焼の脚の間に『おすわり』する。 「言わなくてもわかるんですね?」 「なんとなくわかる!」 「では、どうぞ」 「ん。小焼の匂いがする。おっきぃ……」 「変なこと言わないでください」 「おまえが好きそうだから言ってんのに」 「ごちゃごちゃ喋らずにしゃぶれ」  機嫌損ねたかな?  ご立派な小焼のちんこに唇を落とす。ちゅっ、ちゅっ、わざと鳴るようにしてやったら、小焼は更に興奮する。音が聞こえるのが好きなんだと思う。唾液を垂らしてから咥えてやる。じゅぽじゅぽ鳴るほうが好きなはずだ。ほら、気持ち良さそうに息が乱れてきた。 「ふっ……ふぅ……」 「小焼。声、聞きたい」 「ばか!」  言うと思った。  小焼は口に手をあててる。だいぶ感じてるようだ。気持ち良い時はそっぽ向くし、わかりやすい。  喉奥で咥えてやるイラマチオが好きなはずだけど、ミスると吐いちまうし、喉を痛めるからあんまりやりたくない。いつもなら小焼がおれの頭を掴んで奥にぶち込むんだけど、今日は……フェラで感じてるみたいだ。  根本を扱きつつ、亀頭を舌先でつつく。一際高めの唸り声が降ってきた。これ好きだったよな? 裏筋を舌で舐め上げる。 「ぁ、なつ、き! なつきぃ! ィッ! ぁ、あ!」 「ん」 「いっ! イク! あ、イク! 出る、から、ぁ、っ! 飲めッ!」  少し甘い。小焼の精液はなんか、甘い。おれのとは違う味がする。これ、個人差があんだなぁ……。あんまり知りたくなかったけど。  飲み込んで口を開いて見せてやる。そしたら、小焼は頭を撫でてくれる。嬉しい。「上手にごっくんできました」ってよくわかんねぇ褒められ方したけど、頭撫でてもらえて嬉しい!

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