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 ベーコンレタスの世界のように、最初から気持ち良くてアンアン喘ぐことなんてないとは分かっていたけど。 「泉。大丈夫か」  そう心配そうに聞かれた俺は枕に顔を埋め、頭をぶんぶんと横に振る。 「どうする。いったん抜く?」  そしたらそんなことを言いながら、壱人は腰を引き始めた。 「ばっ、抜くなっ」  この状態だと引き抜く動作だけで激痛が走りそうで、慌てて止めたら、 「じゃ、このまま一気に奥まで……「いいからっ。動くなっ」  そんな恐ろしいことを言われて、掴んだシーツを思わず噛み締めた。男の立場から言わせてもらえば、この状況は壱人にとって蛇の生殺し状態なんだと思う。ちょっと物騒な例えになるけど。 「――っっ、はあっ。んっ」  ちょっと可哀相だけど俺はそれどころじゃなくて、取り敢えずは壱人が動かなければ痛みはそれほどでもないことが分かり、大きく息を吐いて乱れた息を整える。 「……はあっ」  背後から壱人の甘い吐息が漏れ聞こえて、壱人も酷く興奮してることが分かった。壱人は俺の上に覆いかぶさるように体を後ろから密着させると、 「……泉ん中、きついけど最高に気持ちいい」  熱い吐息を耳に吹き掛けながら、そんな甘くてやらしい台詞を耳元に囁いてくる。 「はあっ。泉、泉っ」 「んっ、んんっ」  壱人が俺で興奮してくれてることとか、俺で気持ち良くなってくれていることがたまらなく嬉しかった。俺の痛みが紛れるように気遣ってくれているんだろう。壱人は背後から伸ばした手の指の腹で、俺の乳首をぐりっと何度も押し潰す。 「――っっ、くっ。んっ、くぅんっ」  反対の手は俺のをしっかりと掴んで、尖端をぐりぐりと指先で刺激してくる。  有り難いことにローションでぐちゃぐちゃにされてぬるぬるになった状態では、溢れ出してあるであろう先走りも確認できないだろう。壱人は俺の中を確認するかのように自分のものをそこに固定したままで、軽く腰を揺すった。 「んっ、んっ、んっ、んんっ」  奥を突かれるでもなく、中を擦り上げられるでもない刺激でもたまらない。このまま壱人に俺の男性器を擦り上げてもらって達したら俺はそれでもいいんだけど、壱人はそうもいかないだろう。 「泉、ごめん。ちょっと痛いぞ」  その一言と同時に壱人のが刺さってるそこの隙間に、例のローションの尖端が差し込まれる。 (……ぶちゅうっ) 「――ひうっ!」  痛みというよりは壱人の熱いモノを中いっぱいに注ぎ込まれたような感覚に、ただ体が震えた。

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