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ハアハアと壱人の熱い息遣いを背中に感じながら、シーツをわし掴んだ。直接触れる壱人の肌の温もりを感じている暇はなく、壱人が体を揺するたび、
「……くうっ、んんっ」
自然と漏れそうになる声を必死に押し殺す。
ギッギッと小刻みなリズムで軋むベッド。そのリズムでずっと体を揺すられ、正直、俺も出したくて仕方ないんだけど。ずっと俺のを弄っている壱人の手で、すぐにでもイってしまいそうになるのも必死でこらえた。
俺一人でイってもしょうがない。俺の中で壱人にも気持ち良くなってもらって、そうやって二人で一緒にイきたいから。
「……くっ、んああっっ」
少し力が抜けたところを見計らい、少しずつ、本当に少しずつ壱人が俺の中に入って来る。
「もっ……、無理っっ」
圧倒的な圧迫感に思わず弱音を吐いた次の瞬間、
「……くっ!」
「んああぁぁっっ!」
壱人がズドンと一気に最奥を突いた。
壱人は俺の背中に顔を押し付けて身動き一つせず、乱れた息を整えている。
「あ、あ、あ、あ」
まさに衝撃としか言いようがなかった。その瞬間、その一撃で軽く達してしまったようで、射精時のものより少しだけ強い快感が走る。
「……泉?」
後ろの刺激だけで達したわけじゃなくて、壱人が弄ってくれていた前への刺激が射精感を煽ったんだと思う。それでも、後ろに突き入れられて達した、いわゆるトコロテンと言われるそれを思って嬉しくなった。
正式にはそうは言わないんだろうけど、壱人がくれた後ろの刺激だけで達したんだと思いたい自分がいる。
「……イっちゃった?」
「あ、あぅ、イ、ちゃたかも……」
いったん奥まで入ってしまえば、痛みは殆どなかった。ただ、壱人のモノがそこにある異物感と圧迫感が半端なくて、
「くぅ、んんっ」
思わず唇を噛む。
「分かるか泉。俺がおまえの中にいるの」
「わ、分かんな……、んんっ」
耳たぶを甘噛みしながら軽く揺すられただけで、体が驚くほど跳ねた。ようやく一つになれた嬉しさよりも、壱人の馬鹿でかいモノを全部飲み込んだ驚きのほうが強い。
まだイったばかりでビクビクと痙攣している俺の背中をそっと撫で、壱人が俺の腰を抱え直す。
「泉、行くぞ」
「ちょ、待っ……、んっ。んあ、んんんっ……」
その一言を合図に、壱人の腰がゆっくりと動き始めた。
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