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第64話 高瀬

腰を高く上げさせれば、 腰の括れが綺麗なラインを描く。 ソコにあてがうと、真乃斗くんの入り口はヒクヒクと小刻みに震えた。 真乃斗くんのそんなトコロにこんなモノを挿れる、まさにその瞬間が、 もしかしたら一番、興奮する瞬間かもしれない。 ナカに挿いっていく様を、見えなくてもしっかり感じさせるために、 わざとゆっくり押し込んでいけば、 真乃斗くんは気持ちよさそうな声をあげた。 顔が見えない状態で思う存分腰を動かせば、 それまでの中で一番、高くて切なそうな声が上がる。 しばらくして そのまま背中を押し付けるようにしてベ ッドにうつ伏せにすると、 明るい部屋の中でまっすぐな背骨がとても綺麗に映った。 そのままその細い身体に覆いかぶさると繋がったままで、 汗で濡れるその背中にゆっくりと舌を這わす。 「ぁあ・・・っ・・」 真乃斗くんの全身が小刻みに震えて、 窮屈なナカでソコをさらにキュウッと掴まれて、 思わずはぁ、、っと息が漏れた。 この夏、 暑い昼間に働く真乃斗くんの手足は日に焼けて、 はじめて抱いた時の真っ白い肌とはずいぶんと違う。 けれどもその色は、彼のすらりと長い手足の魅力が 余計に引き出されているようにも思う。 結局、肌が白くてもそうでなくても、真乃斗くんは変わらない。 少なくとも俺の中ではずっとずっと、誰よりも綺麗なままだ。 背中に唇を押し付けたままで、 両手で細い腰を逃げないように押さえつけるようにしてから 狭いナカのオク深くまで擦りあげるようにして腰を動かせば、 明るい寝室に再び真乃斗くんの喘ぎ声が鳴り響く。 顔が見えないこの体勢は決して嫌いではない。 真乃斗くんが知っているかはわからないが、 これが真乃斗くんが一番感じる体勢なのだ。 「それっ・・もぅだめ・・・」 汗で濡 れた髪がうなじにはり付いて、 髪の毛先の一部も汗で濡れていくつかの束になっている。 オクを突かれるたびにその束が素直に揺れる景色に ゾクゾクっとする。 「ダメなんてウソばっか」 その日は数えきれないほどイかせた。 真乃斗くんがもうムリだと言っても止めなかった。 驚くことに、自分は3度もその薄いゴムを変えた。 ーーー・・・ 「高瀬さんって哲至さんとエッチしたことある?」 「は?」 正午の時間はとっくにすぎて、 ようやく真乃斗くんの身体を離すとしばらくすれば腹が鳴って、 二人して一緒にシャワーを浴びた。 シャワーを浴びてる最中にも、 俺の手のひらは当然とばかりに真乃斗くんにのびてしまって、 浴室に真乃斗くんのその声がしばらく響いていた。 ずいぶんと無茶な抱き方をしたというのに 今日の真乃斗くんはどこか元気で、 シャワーを浴びるとすぐにオムライスをつくってくれた。

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