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第80話 真乃斗

午後3時というどこか中途半端な時間。 高瀬さんはシャワーを浴びなくてもいいと言ったけど、 汗をかいたし準備も必要だからと言ったら一緒に入ると言い出して、 久しぶりに二人一緒にシャワーを浴びて、 おまけにその「準備」を高瀬さんがしてくれた。 高瀬さんにソレをされるのは二度目だ。 初めての日、男同士のいろいろを、 なんの経験もないオレに高瀬さんが教えた。 それはあまりに恥ずかしくて、風呂場の電気を消してもらって 暗がりでなんとか耐えたけど、 今回は明るい中で、 まるで高瀬さんは愉しむようにゆっくりと時間をかけて ソコを丁寧に洗った。 それは今日もやっぱりすごく恥ずかしかったけど、 どこか幸せも感じた。 軽く身体を拭いて、 高瀬さんは裸のまま、裸のオレをベッドルームへ手引きする。 この部屋の廊下をこんな風に明るい中、裸で歩くことは初めてだった。 それはどこかやましい、やってはいけないことを二人でしているっていう、 妙な後ろめたさがあって、なんだか不思議な興奮がある。 ベッドルームに着くころにはオレはもう半勃ち状態で、 それがとても恥ずかしい。 そういうオレを見て高瀬さんだけが嬉しそうに、 そしてとてもエッチな顔して笑ってオレにキスをする。 裸でベッドのふちに座ると、 高瀬さんは跪いてオレの片脚を少し持ち上げると、 今度は足の甲にキスをした。 「高瀬さん・・・」 そのまま高瀬さんの舌がオレの足の指に絡んで、思わず息を飲んだ。 いくら洗っているからっていっても、 そんなトコロを舐められる恥ずかしさは、 ついさっきケツを突き出してされたその行為とおなじくらいに恥ずかしい。 「そんなことしないで」 「どうして?全身にキスしたい」 「でも恥ずかしい」 「もっと恥ずかしいことしてるくせに」 ゆっくりなその刺激はそこからあっという間に全身に溢れて、 はぁっと息を漏らすと身体はイヤらしく震えた。 「・・・っ・・」 高瀬さんの完ぺきな形をした真っ赤な唇が丁寧にソコを愛撫して、 足の指なんかでこんなに感じてしまう身体に変えられてしまったことを想って、 恥ずかしくてなぜだか涙腺が刺激される。 ケツのアナだってびっくりだったのに、 まさかそんなトコロで全身が悶える身体になってしまうなんて・・・ 「はぁ・・っ・・高瀬さんっ・・もぅ・・・・・」 「もうなに?」 とたん、その低いオトにゾクリとして、 すでに先っぽが濡れてるソレがピクピクと揺れた。 気づいているのかいないのか、 裸で抱き合うその最中の高瀬さんの声はびっくりするほど艶を増して、 いつものトーンよりずっと低くなる。 オレの身体の奥底に響くその音と共に 優しい眼差しはどこか鋭い光を伴って、 オレはこのヒトに すべてを従わなければいけないのだとそんな空気がそこには流れた。 足の指を舐めてたその舌と唇は そのまま足首に、そしてふくらはぎを這ってきっとわざと・・・ 脚を大きく開かされてソコが晒される。 「それ・・っもぅ恥ずかしい・・・」 「恥ずかしくて気持ちがいい、、だろ?」 オレは決して強い力で押さえつけられてるわけじゃない。 けれどもどうしたって身体は自由が利かなくて、 オレは高瀬さんのされるがままでいるしかないのだった。

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