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ここまで読んでくれた貴女へ
0.原 理宇
ここまでご覧いただきありがとうございます。
実は、この話は小説の形をとった婚活です。
今このページを開いている貴女、俺と宗壱のお嫁さんになっていただけませんか?。
二人が想い合っているのを認めてくれて、受け入れてくれる、そんな貴女となら。
俺は宗壱が、宗壱は俺が一番だから、貴女は二番になってしまう。それでも、伊藤宗壱を愛してくれませんか? 原理宇を大切に想ってくれませんか?
二番だけれども、その分二人で二倍の愛をたっぷりと貴女に注ぎたいと思っています。
……伊藤(原)理宇より
0.伊藤 宗壱
小説の途中にごめんね。
オレと理宇は、伊藤の家と、今は父が支えてる母の会社を継ぐ。これはイトウと亡き母の遺志だけど、オレの意志でもあるんだ。
同性の理宇と付き合うって双方の家に報告した時、オレの父に言われた。
『男性と恋愛するのは構わない。自由だ。幸せになって欲しい』
『でも、イトウは代々長子が継いできた。跡継ぎは必要だ。養子縁組でもいいんだぞ。物心がつく前から宗壱が育てた子供なら』
本当は、オレが理宇の子を孕んで産みたい。理宇も、二人の血の引いた子を自分で産みたいって言う。
でも、無理じゃん。悔しいけど。悔しいって言葉じゃ足りないけどね。
二人で吐くくらい泣いた。
だから、オレたちの気持ちを大事にしてくれる女性を探してます。
ただ産む機械とかじゃなくて。ちゃんと愛して愛されて、理宇と一緒に三人で大家族を作ってくれる貴女を、ね。
ここでどれぐらい反響あるのかな?
オレたちの日常を知って欲しいから、反響あれば続きます。生徒会長選の話とか、転校生ならぬ海外出戻り生のアレヤコレヤとか。初体験の話とか、どう?
ハネなかったら、まあその時は、サブカルの先生に薄い紙本をノンフィクションで描いてもらって、その辺りから探そうかな。うん。
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