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第13話

半日挨拶回りをしてすっかりくたびれた夜、同じベッドで寝る事を要求された。 今度は寝ている間に魔力を貯める事が出来ないか実験したいそうで、貯められるなら一晩充電して何時間待つかも試したいらしい。 クソ真面目な顔で言われたら、電気じゃないんだから無理だろとは言えない。 いや、可能なのかも知れない。やった事が無いから分からないだけで、やってみりゃ案外出来るのかも知れない。 しかしだ! あの美貌の少将は今メロンおっぱいを持っている。 俺がピンチだ。 「万が一侵入者があった場合、警備がガバガバなので危険です。俺が魔力切れしたら二人揃ってやられます」 「その場合誰が相手でも三十分もあれば余裕で勝つ自信が有るので、私だけ満たされてれば問題無い」 言い切られて、確かにと思った。 「夜はゆっくり寝たいです」 「ベッドが広いので男二人でも大丈夫だ。セレスは小さ……いや」 そこをツッコむと自分が悲しいのでスルーする。 「では、ベッドの横にソファーを移動させて、セレスはそちらへ。手だけ繋いでいればいい」 少将に命令されたら軍曹に拒否権は無いのに、俺が重たいソファーを移動するという面倒な妥協案を出してくれた。 「あーもうっ!」 言われた通りにベッドとソファーをくっつけてなるべくソファーの端っこに潜り込むと、ベッドに横になった少将にこっちに来いと手を引っ張られた。 ベッドの中でそのセリフはイケメン。だけど相手が俺なので残念。 「魔力を流せ」 「寝てる間ずっとですか?」 「そうだ。充電する」 持ってけ泥棒。 一番悪いのはやっぱりメロンおっぱいだ。 雄々しい少将におっぱいなんて笑えると思ったのに、照明を落として真っ暗にした部屋にメロンおっぱい。 あの綺麗な顔におっぱい。そこらの小汚いおっさんに……例えばクライル大佐におっぱいがあるとしよう。 ……絶対見たくない。どんな美乳でもなんの価値も無い、むしろキモイ。なのに少将だと有りで、妄想が止まらない。 乳を揉まれてその端正な顔を歪める思い描いてしまうとエロ……。 やばい。 妄想が膨らんで来る。 その巨乳を揉んで乳首を舐めたら少将はどんな表情をするだろうとか、どんな声を……ヤバイ。 俺がそんな事を考えて悶々としているうちに、ガイ少将はゆっくりと眠りに落ちて行った。

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